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建築に於ける「場」

建築は「空気の塊を創る」芸術である
その必要条件が場(フィールド)を作ることである

場とは、スイッチを入れるとたちまち因子が動き出す装置のこと
サッカーでいうとピッチに当たる
ピッチはただの空っぽの空間であるが、スイッチを入れればひとたび選手という因子がルールの上で様々な動きをしエキサイティングな試合を創る
他には、小学校の頃に実験したごちゃごちゃの砂鉄の平面に磁場を与えると砂が整列されるイメージもこれに近い

敷地には、風の流れや向き、湿度の分布や温度の違い、土地の傾斜、月や星や太陽の軌跡、そしてその高度、近くの特別な施設の存在、等々、その他にも数え切れないくらい沢山の事象が存在している。

すなわち建築家の仕事とは、これらを敷地から読み取って座標平面を創造し、そこに住み手が十人十色のグラフが自由に描ける場を提供することである

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