【詩】底なしの春

流行りの店に飾られているもの
北の海辺に捨てられているもの
箪笥の奥に仕舞われたままのもの
まだこの世に生まれていないもの
どれもこれも区別がつかないくらいに
薄暗いこの部屋で
底なしの春を待っている


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