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Tempalayのオマージュ
◯です。
僕の好きなバンドであるTempalayのニューアルバム『ゴーストアルバム』が3月24日に発売になります。
発売前のティザーを眺めるだけでも、大興奮です。
このティザー映像で新曲の曲名を知るわけなのですが、忍者ハッタリくんとかシンゴとか意味不明な曲名がズラズラ並んでいます。これがTempalayの魅力。
前作『21世紀より愛を込めて』の時も、人造インゲンってなんだ?脱衣麻雀ってなんやねん!って感じで期待値がめちゃくちゃ高まっていました。
その時の感覚に再び襲われています。
今回に関しては特に、シンゴの先行公開前に柳沢慎吾のspecial spot movieが公開され、まじでなんだこれってなりました。
このシンゴなの?って感じです笑
こんな感じに期待値が毎回毎回えげつないTempalay。
この世界観を創るに当たって、様々なオマージュがあるんです。
今回は、そんなTempalayの抱くオマージュを簡単に紹介しようって記事です。
思い違いや、これじゃないのではって予想もあると思いますが、僕なりの発見のため、暖かい目でご覧ください。
映画オマージュ
映画を題材にしたような作品が、Tempalayには多くあると思います。
個人的に真っ先に思い浮かぶのは「そなちね」。
これは、北野武監督の映画「ソナチネ」がモティーフとなっていると考えられます。
海や自然の美しい背景に加え、銃と誘拐といったバイオレンス。
美しい暴力の形が、この「そなちね」という曲に現れています。
こめかみに銃を突きつけるとこなんかはオマージュになっていると思います。
タイトルなんかでいうと「未知との遭遇」とか、今回の新譜にある「GHOST WORLD」が映画にあたるのではと思います。
「革命前夜」も映画のタイトルかと思いきや、全然考えていなかったとのことでした(ジロッケンより)
ゴーストアルバムのティザーにおいて、「odyssey」が20世紀宇宙の旅のオマージュではないか?ということも知ることができました。
こんな感じで、映画から作品のオマージュを模索していることがわかります。
漫画オマージュ
漫画オマージュでいうと、本人たちが公言しているものがあります。それが「大東京万博」。AKIRAのオマージュです。
ここでいっています。
ラッセーラーラッセーラーといっていたり、東京オリンピックだったり、AKIRAモリモリの曲となっています。
個人的にAKIRAが好きなので、この曲を初めて聞いた時にAKIRAやんけ!って勝手にぶち上がっていました。
この曲が僕自身、一番好きだったりします。
儚さとアジアンな不気味さ、不安、浮遊感がたまらない一曲です。
そして漫画オマージュであるのが「シンゴ」。
柳沢慎吾が起用されていましたが、多分こちらは楳図かずおの漫画『わたしは真吾』のオマージュです。
つい最近MVが公開され、女の子と男の子が重点的に出てきていました。
これが『わたしは真吾』の主人公であるさとる君とまりんちゃんなのではないかなと思います。
ティザーでも"アイム真吾”っていってるので多分そうですね。
この曲聞いて、『わたしは真吾』読みたくなりました。
オマージュってこんな感じで逆輸入できるから楽しかったりします。
あとは、「忍者ハッタリくん」も忍者ハットリくんのオマージュだと思います。絶対そうだ笑
こんな感じで、映像に続き漫画も世界観に使用されています。
その他のオマージュ
他にあるとして、もっともわかりやすいのが「Queen」という曲。21世紀より愛を込めてに収録されている曲です。
この曲のモティーフは、マリオです。
Queenはピーチ姫のことを指し、姫を助けに行くマリオがモデルとなっています。
あからさまにマリオなので、聞いていてとっても楽しくなる曲です。
「SONIC WAVE」という曲は、多分Vaporwaveをモティーフにしているんじゃないかなあと思います。
27クラブやカイル君、ノスタルジーとサイケデリック、中毒感満載の作品です。
「人造インゲン」は、歌詞を聞いた感じデイビット・ハンソンとソフィアがモデルなのかなあと思います。
ソフィアは初めて市民権を持ったロボットで、ハンソンはその製作者です。
ソフィアが「人類を滅ぼす」と言ったことが、多分オマージュされているのだと思います。
最後に、21世紀より愛を込めてティザー。このMVにはマーク・ロスコの作品が使用されています。
戦後アメリカのアーティストで、色のグラデーションが地層のように描かれる作風がもっとも有名かと思われます。
その地層が今作では主に使用されています。
こんな感じに、映画や漫画以外にも数々のオマージュを作品に活かしています。
オマージュの魅力
このTempalayというアーティストは、改めて紐解いて見ると多くのオマージュに溢れています。
まだまだ知らないだけで、紹介した以外にもたくさんあると思います。
これがいけないことなんかじゃなくて、むしろ面白いなあって僕は思いました。
もしかしてこれって…って感じで曲を漁るのがとっても楽しいし、そこから派生して色々と手を出してみようと思える。
むしろ自身の世界を広げるきっかけを与えてくれているのだと思います。
それが僕にとっては、Tempalayはドンピシャなのであって、与えてくれる世界をどんどん知りたくなります。
ここが僕がTempalayの好きな理由、そして魅力なんだと思います。
このように、オマージュの需要と供給が合致することで、世界を広げることができると思うのです。
音楽をただ聞くのではなくて、背景を考察してみると世界が広がるかもしれませんね!
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