シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
※この記事にはネタバレが含まれています。
◯です。
昨日、朝一でシン・エヴァンゲリオン劇場版:||をみてきました。
長く長く付き合っている社会情勢の影響もあり、1月の公開が延期されて、3月からの公開となりました。
僕にとってのエヴァンゲリオンは、昔すっごいはまり、月日が経つに連れてだんだんとお話を忘れ、ちょっと離れてしまっていた作品です。
決着をつけるため。行く末を見届けるため。愛を注ぐため。様々な理由でこの作品が好きな人たちはみにきていたのだと思います。
僕の場合はどうでしょうか。なぜみにいくのでしょう。
多分、思い出を補完するためなんだと思いました。
未完である思い出を、完全なものにするため。こんな風に言ってますけれど、結局は続きが気になる。たったそれだけのことです。
そう思い立って、これまでの三部作を急いで見直して、映画館の扉を叩きました。
僕はエヴァンゲリオンの知識も考察も、好きな人に比べたら全然できません。
なのでこの記事では、このエヴァンゲリオンを見届けるまでの状況、そして素人の感想をちょっぴり述べていこうかなって思います。
ここからネタバレかもしれないから気をつけて。
見届けるまでの状況
まずチケットの購入の時のお話。
チケットの予約が始まったのは、2021年3月5日午前0時。
いつも行く映画館のサーバーには負荷がかかり、繋がらない状況。
都内とかはすごいんだろうなあと思いつつ、ちょっぴり遠くの映画館をおさえました。
一日に何回も何回も上映してるみたいで、混雑を避けることを考えられていました。
*
そして当日。3月8日(月)。
朝から劇場は人でごった返しています。
石岡瑛子展ばりではなかったものの、すごい数でした。
特にパンフレットの購入列がえげつなかったです。結局僕も購入したのですが、いいやって思っちゃうほどの行列でした。
そんな状況を片目に、みんなどんな気持ちでエヴァンゲリオンをみにきたのだろうと思いつつ、7upを持って席につきました。
何回も上映されていたことでうまく観客がばらけて、満席ではなかったです。
エウレカの新作の予告が流れて、めっちゃ楽しみだなあって思いつつ待ちます。
感想
綺麗でした。ただそれだけです。
まず第3村から始まる今回のエヴァンゲリオン。
懐かしい田舎の情景、エヴァらしからぬ草木の緑や水の青に囲まれた世界。
そしてサードインパクトの爪痕が残る世界。
ちょっと20世紀少年を感じました。
こういったエヴァンゲリオンに無いような田舎の綺麗さが、映像や音楽、キャラクターを通して伝わってきました。
アディショナルインパクトがおこった時。
白い首なしのマネキン人形のようなものが飛び交う様はまさに圧巻で、美しいって思いました。
ここで感じたのは不気味な綺麗さ。僕が好きな綺麗さの一種です。
これはエヴァっぽい綺麗さだったりもします。
そしてお話の綺麗さ。
詳しい方々に比べたらペーペーなのであまり声を大にして言えませんが、これまでのエヴァンゲリオンに比べたらすごい綺麗に終わったんじゃないかって思いました。
個人的には、不完全燃焼な点がエヴァにはあると思っていて、それがいいところでもあり悪いところでもあると思っていました。
その不完全燃焼な点をなくすような、透き通ったエヴァンゲリオン。そんな印象を受けました。
この、エヴァっぽくない綺麗さとエヴァっぽい綺麗さ、そしてどちらともとれるお話の綺麗さがすごく個人的には魅力に感じました。
映像、世界観、音楽、脚本、演出。全てが噛み合ってこの綺麗さを出していると思うと、すげえやって思ってしまいます。
配慮
今回上映されたエヴァンゲリオンは、ネタバレへの配慮がとても強く行われていたように思いました。
例えば入場者特典にはネタバレ注意の文字が記載されていたり、パンフレットがネタバレ防止の袋で覆われていたりと、結構配慮が丁寧に行われていました。
理由は色々だと思いますが、やっぱりエヴァンゲリオンだからっていうのが配慮の理由なのかなあって思います。
全然答えになってないやん!って話なんですけれど、これだけ長年に渡って焦らしてきた作品なので、楽しみにしている人は並外れて多いと思うんです。
ネタバレをされるとなると、何十年もの期待を水泡に帰すことになります。
まさに絶望です。
なので、この記事も最初の方にネタバレあるよってことを強くアピールした上で書いています。
映画が終わった後、感想に浸るのは全然構いませんが、多くの人がこの作品を待ち望んでいるということを忘れないでおきましょう。
映画館からの帰り道、ご飯屋さん。ついつい話したくなるけれど、これから映画館に向かう人だっているし、ご飯食べてから見ようとしてる人もいます。
映画館内ならいいかってなりそうですが、映画館のスタッフも見たくてウズウズしているかもしれません。
なので、周囲への配慮も大切だなあって個人的には思いました。
エヴァンゲリオン
最近、鬼滅の刃の映画がすごい人気でしたね。
僕は鬼滅の刃をまだ見たことがなくて映画も見てないのですが、まだ僕が訪れた映画館でもデカデカとポスターを貼っていました。
教養の意味で、僕も見てみようと思います。
さて、そんな鬼滅を超えるのではないかと言われているエヴァンゲリオン。
流石に超えないような気がします。
理由は、愛の差。
待ち望んだ結果の愛を注ぐ作品のため、鑑賞者の面構えが違います(?)
鬼滅もエヴァンゲリオンもすごい作品だと思います。ただ、売り上げが多いのは鬼滅で、愛が多いのはエヴァンゲリオンなんだろうなって思います。
それくらいこの作品は待ち望まれていたのです。
好きな人がそれぞれ、納得のいくようなアンサーを得られたかどうかはわかりません。
しかし少なくとも、残るのは満足感と空虚感だと思います。
そして結局は、ありがとうという言葉に行き着くのではないでしょうか。
エヴァンゲリオンの世界を補完する今作。
ありがとう。
終劇。
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