見出し画像

寫残録007_Nikon NewFM2&AI Nikkor50mm f1.4s 〜I LOVE MANUAL

今回は、カメラとレンズのひとり言です。
フィルムカメラの一眼レフと言ったらみなさんは何を思い浮かべますか。これからフィルム一眼レフをはじめようと考えている人に何をすすめますか。
フィルム一眼をはじめようと考えている方にも参考になればと、フィルム一眼レフをはじめるなら定番でもある
・Nikon NewFM2
・Nikon AI Nikkor 50mm f1.4s
定番でありながら最強のコンビを紹介します。

Nikonのフィルムカメラの代表格=NewFM2
2021年7月に発売となったNikonのミラーレスカメラ“Zfc”(APS-C)は、レトロなデザインとZマウントの写りの良さ、軍艦部のダイヤルなどの機能性がうけ、売れているみたいです。Nikonの公式サイトでも「FM2に近い印象で再現したペンタプリズム部のデザインやボディーサイズ」と、フィルム時代でも人気のカメラだった“FM2”を再現するほどです。
“FM2”は、Nikonの歴史上でも代表的な中級機です。

カメラ

“NewFM2”についてちょっとだけ
FMの後継機として、FM2が1982年に主にはシャッタースピード1/1000から1/4000になって発売がされ、その2年後の1984年にNewFM2が発売。NewFM2はシャッターをさらに改良してストロボの同調速度を1/250まで高速化して世に出されました(FM2は1/200)。2001年にFM3aが発売されるまで、長きに渡り、愛されたマニュアル専用の一眼レフカメラです。
ボタン電池2個(SR44かLR44)を使用しますが、電池は露出表示(+〇―で5段表示)で使用しているだけで、電池がなくても露出計を使わなければ、問題なく撮影できます。
当時の希望小売価格は、シルバーボディ72000円、ブラックボディ76000円、チタンボディ92000円でした(50mmf1.4s付はプラス43000円)。

カタログ

I LOVE MANUAL
New FM2の当時のカタログに“I LOVE MANUAL“のフレーズがあります。そのフレーズ通り、New FM2の良さは、マニュアルでの使いやすさと、シンプルなフィルムのマニュアル一眼です。使い込むほどに、自然と露出が身についてくるなど、マニュアルを楽しみながら好きになれるカメラです。

使うほどに、このカメラの良さが増えていきます。Nikonの見やすく明るいファインダーは視野率約93%、ボディは540gm、シャッタースピード1/4000と、中級機でありながら、プロがサブ機としていたのも頷けるスペック。何より、AI Nikkor 50mm f1.4sを付けても790gmと軽く、長い時間使っても疲れず、撮影を楽しめます。

レンズ

この50mmのレンズはf1.4と明るく、昼間の撮影にとiso100のフィルムを入れていても、夕方から暗くなっていく時間帯などの多少の暗さでもちゃんと撮れます。また、昼間の時間帯でシャッタースピードの速さを活かした開放値付近の“ボケ“も楽しめます。
ボケは、7枚絞りなので、玉ボケではありませんが、ピント面からきれいにボケを楽しめます。現在のレンズより開放値ではあまい描写に感じますが、絞ればキッチリを実感できます。発色は多少低めという方が多いですが、私はこの色合いがフィルムカメラには大事な要素に思います(フィルムにも色合いは左右されますが)。

そして、45cmまで寄れることで、ボケを活かし、近くの被写体を際立たせた撮影も可能です。「カメラの楽しさを教えてくれるカメラ」であり、Nikonレンズの「素直な色と写り」が体現できるレンズ。まさに“最強のコンビ“だと私は思います。
Nikonの50mmf1.4は代表的なレンズでもあり、何世代も存在します。私も何本か所有してますので今後、紹介をしていきます


New FM2の中古市場は
New FM2は人気の高いカメラでフィルムカメラ人気が高まってから、価格が上昇しています。安いもので3万円台からあるみたいですが、5〜7万円の価格帯が多く見受けられます(2021年現在)。
前期はシャッターがチタンのハニカムシャッター、後期は模様がないアルミシャッターとなっています。前期と後期では、あまり価格差がないようですが、チタンボディは数万円高くなっています。ストロボを使わないのであれば、少し古くはなりますが、ストロボの同調速度以外に性能がほぼ同じで若干安い FM2も選択肢に入ると思います。

買うときには実際に手に取って確かめられる信用あるお店での購入をおすすめします。どうしても中古になりますので、実際に手に取り、見て、「これだ」と思える一台を相棒にしましょう。また、Nikonには他にも優れた中級機がありますので、じっくりと考えたり、お店を巡ったりを楽しんでください。


このカメラからはじまった
私が最初に購入したカメラがNewFM2とAI Nikkor 50mm f1.4sで思い入れが深く、当時買った最初のシルバーボディは訳あって手元にありませんが、同時に購入したレンズは健在。気に入りすぎて後から購入したブラックボディも現役です。
愛してやまないカメラであり、私のNikon愛もここからはじまりました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?