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【400字小説】棒

昨夜、深い2時までSTAND FM.聞いちゃって
頭がボーッとしている。
気晴らしのために聞いていたのに
やめられなくて、逆効果。

睡眠が大事なのは身を持ってわかっているつもり、イズミ。
イケボに吸い込まれて聞き入り、
最後に時間を確認した
1時58分以降の記憶がない。

寝落ちしてしまって、猫の《ボーちゃん》に
起こされた、朝、5時。
もうスタエフはほどほどにしようって心に決める。

安眠棒っていうアイテムがあるらしくて、
それを13万円で買えたら、
スタエフしてても深~い睡眠に落ちられるのかしらと、
イズミは疑り深い。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの
『Wake Up』を聴いて眠気覚ましに。
映画『マトリックス』で流れていた。
深く好きだった忘れられない
元カレがレイジ好きで。
あの人のことをまた思い出すのよ、朝から。

ボーちゃんが甘えてくる、猫のクセに。
邪険にするのは因果応報か。
元カレに撲殺されたかった。
そんなことを思うのは睡眠不足だからだ。

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