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日本版NCAA:具体的な動きをウォッチ

少しずつ浸透、普及してきているでしょうか?「日本版NCAA」。大元は2018年度中の創立を目指すという話しですが、年度末、2019年3月あたりが目途になりそうですね。

そろそろこの「日本版NCAA」も呼称を検討して頂きたいところですけど、ジャパンでいけば「JCAA」となる感じですね。このまま日本版NCAAで押し通すのでしょうか??

さて、この日本版NCAAは2018年度中に設立を目指してとありましたが、文中では来春となっています。2019年3月辺りを目途と考えてよいでしょうか。

そして準備委員会がいよいよ今夏に設立される模様。それに対応する動きも徐々に出てきていますね。

関西では一足早く「KCAA」を設立しました。まだ18大学の参加ですがこ9れから増えていくかどうか?

ちなみに「KSAA」となっていますね。ならば日本全体ならばやっぱり「JSAA」でしょうか?(笑)

★★★

ここで気になるのが参加パターンが各加盟団体ではなく大学ごとの参加なんですよね。加盟団体って何を指しているかと言うと・・・

例えば陸上競技ならば「日本学連」が全国団体になっています。そして地方団体として関東学連や関西学連などが存在します。

箱根駅伝ならば関東学連主催なんですよね。

こういった競技団体そのものが参加、参画してこないと「大学スポーツ」の統一的ルール作りや仕組みが構築し難いのではないか?と考えます。

また、各大学でもいわゆる「体育会」というものも相当「ガチ」なものから同好会やサークルに近いものまで大きく差異があります。

他にも入試に関することや予算・支援なども。

そういったところに踏み込んでいかねば「大学スポーツ」をビジネスとして捉えるのは相当難しそうです。もちろん、各競技によってその仕組みなど大きく違っているでしょうし・・・

一筋縄ではいかなそうですね。

その点をこのKCAAの記事でも取り上げられています。

1)大学スポーツにかかわる多様なステークホルダー間の情報共有・連携・協力を促進するプラットフォームの形成
 2)社会を牽引し、未来を託せる「人財」の育成
 3)大学スポーツの振興と発展に資するスポーツガバナンスの構築
 4)大学スポーツの社会的・事業的価値の向上

これを見ると大学スポーツを「ビジネス」として捉えた形ではありません。あくまで仕組み作りを目指す方向性。

本家アメリカのNCAAとは異なった形を目指すのか?それならばこの日本版NCAAという呼称は不要な訳で、最終的にはビジネスとしてまとめあげることを視野に入れているのか?

この意味でも大きく今後が変わっていきます。

★★★

ここで日本版NCAAの中核を担う方にインタビュー記事があるのでご覧ください。

正直なところ、まだまだ具体案もビジョンもこれからという感じがします。この記事では「学生/仕組みを使って」収益化を考えたり、ルールなどの仕組みを構築していくことは見えますが、当の学生たちのメリットはあまり浮かび上がりません。

★★★

もちろん、本当に見えてくるのはこれからでしょう。少しずつあちこちで動きが出てきているのも事実なので経緯を見守りつつ、スポーツ関係者は情報収集、考え、行動する必要がありますし、現段階での学生や高校生、保護者にも影響があるかもしれませんので注視しておきたいところですね。

★★★

私としてはスポーツ従事者として「お金」や「環境」「支援体制」や「設備」などもっともっとこれから必要だと思いますし、現状では十分とは言えないと思います。

費用対効果がとも言われますが、一般的な広告などに比べてそれほど劣るとは思えませんし、色眼鏡かもしれませんがむしろ大きいと思っています。

価値を低く見積もられているな、と感じる場面は多くあって・・・

地方創生も地域活性化も、少子化に因る経営難大学などの問題も、スポーツは解決の、興隆の糸口としての力を大きく秘めていると思いますし、活用している事例は多くあります。

もっともっと普及、浸透して欲しい・・・


人材育成にしても「稼げない」ところにそれだけ優秀な人材が寄ってくるのかな?と思います。

カネカネカネと言うと嫌がられますが、それでも投資額が大きければそれだけ実現可能なことが増えていくことも事実です。

これからの日本で、ビジネスとして戦える要素がスポーツにもある以上、学生や保護者の負担を減らしつつ、世界で通じるようなアスリート、支援者・従事者を養成できる仕組みやサイクルが欲しい所。

そういったきっかけにこの日本版NCAAが役立って欲しいなと思います。



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