馴染みのあるものには飽きが来ることもあるけれど

人間の嗜好って難しいもので、割と本当に気まぐれに移ろったりしますよね。自分が意図しなくても、そうしたくなくてもどうしても自然と移っていくこともあります。

新しいもの好きかどうかにも左右されるのかもしれませんが、ちょっと気になる何かを見つけると、すっとそちらへ流されてしまうこともあります。

スポーツでもクリエイターの世界でもそうですが、供給側としてはそれをどうにか防ぎたいと考えることもあると思います。でもそうした気持ちの移ろいを無理に阻止するような手を打つのは愚策かもしれません。

もちろんずっと好んでもらえるよう、興味を惹き続けられるように努力や工夫をすること自体は大切だと思います。それでも移ろっていくことはどうしようもないことだと割り切る部分も必要です。

移ろいやすいものとはいえ、後味が悪くなければ、また戻ってきやすい雰囲気ならばすっと戻ってくるかもしれません。

新しいものだからこそ興味を惹かれたけれど、馴れているから、安定しているからこそ少し新味を気にしてみたけれど。

でもやっぱり習慣化、定着しているものに対する安心感や安定感は強いものがあると思います。一時、離れてもまた元に戻りたい、気になるという感情も湧き上がってくることもあると思います。その際に、後味が悪い気持ちを持たせていては戻って行きにくいと思います。戻りにくいならば諦めるのも人情かもしれません。

ならば努力や工夫をした末に離れていく読者やファンや読者を快く送り出すことも大切かもしれません。決して僻んだり、中傷したりして無理に止めようとはしないこと。

回り回って自分の価値を毀損するくらいなら、価値を高められるよう、安心してまた戻ってこられるよう、再び興味を持って頂けるような志向でいきたいものです。

そう簡単に頭では分かっていても割り切れないのも人情ですが、そこを割り切ることで自分のリソースを向上に、練磨に向けることもできるのだと思います。

ふと、そんなことを思いました。。。たゆまぬ努力って難しいけれど、だからこそそうしてコツコツと続けられることこそが王道で、良い道を、良いものを築き上げられるコツのような気もします。