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「記録」に対する意識の変化

普段から意識している数字、レベルが常態だと思っていればヒトはそこからあまり考えや意識を動かしたりはしないと思います。どれだけ変革が必要だ!もっと上を目指そうと言ってもそうそう簡単に意識が変わったりはしません。

ですが、実際に記録や成果がばんばん出だすと「あれ?これはもしかして・・・」という感じで"当たり前"だった概念が移動を始めます。

以前はアジアで100m競技で10秒を切ることが夢であり、長年の目標でした。どうにかして9秒台に突入したい。いつか世界の頂点へという想いはあっても、とにかく先ずは9秒台!!

そのような意識でしたね。それがとうとう先年実現し、いよいよ国内でも「絶対に出したい記録」へと変化しました。時間の問題と言われつつ、今か、今かという期待は相当でした。

それがとうとう出た後、アジア全体で9秒台で走る選手が複数出てきています。当然のように、日本人においても9秒台に次へと続く&複数の選手が次々現れることも期待されていますし、もっと上のレベルも求められています。

そんな中行われた日本選手権100m決勝。

山縣選手が10"05で制しました。以前ならもう少しで9秒台!惜しい!!次こそはと騒がれた結果でしたが、淡々とした反応が見受けられます。ご本人も悔しさの方が大きいかもしれません。

そのくらい一度出た記録、周りのレベルによって意識が引きずられ、変わっていきます。


2018年に入り、男子マラソンも宿願の日本記録が誕生しました。

近年はトラック競技でも少しずつ実を結びつつあります。ですが1万mなら26分台、5000mなら12分台が世界トップクラスの基準です。まだまだ日本人にとって「身近な記録」ではありませんが、身近と思えるようになるまで挑戦し、意識を持っていかねばなりませんね。

マラソンも5分台、4分台と期待していますし、ハーフも是非とも60分を切って欲しい。これは中距離にも当てはまるもので、男子を中心に話題にしていますが、女子も同じで目標となっている記録というのは常に共通であります。

そこをクリアして初めて更に上を目指せる。意識が「当たり前」になってくれる。そう感じます。


★★★

もちろん、記録が出たからと行ってあまりに負担感が出てしまうとしんどいのは確かです。記録ばかりを考えるよりは「ベストパフォーマンス」を心がけ、少しでも自分が向上、成長していることが実感出来ていれば「記録は付いてくる」。そんな考え方があるのも否定はしません。

ただやはり一度出した記録は基準になるし、せっかくの上がった基準を落としたくはないですよね。それはそれで健全な考え方だと思います。

noteのビューだって、何万と行っている人が数十ビューで穏やかな気持でいられるかどうか。1000万プレイヤーが全然稼げない状態になっても平気で居られるか?

これは結構難しいところです。「変なプライド」と言えばそうかもしれないし、健全と言えるような気もします。一度たりとも落としたくない!ではなく、落ちたらまた上げていけば良いさ!というのが「健全」な感じはしますね。

いずれにせよ、記録が出るに越したことはないし、どんどん上を目指していきたい。周りの期待もそれに伴い上がっていく。ただそこで古いままの感覚でいたら取り残されるし、魅力も全く伝えられない&関心を持ってももらえないことも考えておきたいところ。

スポーツのビジネス化、ガバナンスなども課題が山積しています。それらも今の感覚のままだと大きく変容はしていきません。やはり理想を求め、大きく変えていくことが大切だと思います。

そんなことを連々考えつつ、自分も「記録」を上げられるよう、日々noteもそうですが、活動、発信に取り組んでまいります。是非フォロー、支援、ご協力等を宜しくお願い致します。

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神屋伸行/加古川優考塾/走遊Lab代表
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