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"出稼ぎワーホリ"の実態 inニュージーランド

 出稼ぎワーホリなるものが話題になったらしい。ネットニュースやYouTubeで見たくらいだけど、オーストラリアで月収80万とか。日本にいるときの何倍も稼いでいる若者が紹介されていた。それとともに、現地の物価の高さも紹介されていた。それらを見て、思ったことを書いていきたいと思う。
 正直、やり方次第という感想。自分はニュージーランドにワーホリ来て3か月ちょっと。なんだかんだしっかり働いていて、日本円で70万円くらいは貯まった。1か月と1週間はチェリーピッキングとパッキング。そのあと、1か月と2週間は野菜のプランティングの仕事をしている。週50時間以上働いて、出費も抑えたからお金が貯まっている。今の仕事の時給は、所得税を引いたら、1500,1600円くらいかな。自分は運よく人に助けてもらったり、いい求人を見つけたりして、うまく進めてこれた。都会ではなく、ずっと田舎に住んでいるので無駄な出費がなく、自然とお金が貯まっている。また、1日8時間は働ける職場が続いているので、お金の心配がない。飲食店だと1日2,3時間だけしか働けないところもそこそこあるとか。情報をうまく集めて、ちゃんと働くぞという意識があれば、なんとかなると思う。
 あと、報道を見ていて、稼げる額や物価の高さばかりが切り取られている印象を受けた。実態はそんなに甘くない。
 まず、異国の地に一人で乗り込んでいって、住むところや仕事探しをしないといけない。生活を一から作っていくのはそれなりにストレスがかかる。また、英語力次第で生活の快適さが違ってくる。英語がわりと話せるとやっぱりたくさんの人とコミュニケーションがとれる。自分が今まで知らなかったことを知れたり、友達を作りやすい。
 自分が大変だったのは、仕事が見つからない大変さと日本語が喋れないもどかしさ。
 ニュージーランドでは、Webサイト、Facebookのグループ、知り合いづてで仕事を探すのが一般的だと思う。自分は何件も応募したけれど、全然返事が返ってこない。返事が返ってきても、条件が微妙で諦めたりする。さらに、自分の場合は車なしでファームの仕事を探していたので農場の近くに家がないと働くのが難しくなる。めげずに応募しまくって、すぐにその仕事の場所に行って働ける状態でいる。そうすることで仕事をゲットできた。うまくいかなくても、さあ次行くかという気楽さが必要だと思う。 
 あと、日本人が全くいない環境だと、時折日本語が喋りたくなってくる。ストレスなく、すらすらと口から自分の思ったことが出てくる。そして、それを受け止めてくれる相手がいる。日本に住んでいると気づかない特権。日本語が喋れない環境とどう折り合いをうけてうまくやっていくか。自分は日本にいる友人と電話したりしていた。
 ワーホリで稼ぐ!という気持ちだけでくると、痛い目をみる。こうした実態があると知ったうえで、ある程度の覚悟をもってくることが大事な気がする。そうしないと、せっかく海外に来たのに楽しむチャンスを逃してしまう。
 ニュージーランドにワーホリにきて3か月。少しずつ生活に慣れて、余裕が出てきて楽しさが増えてきている。困難を乗り越えてきたから、対処法がわかって、「あーこれね。だったらこうすれば楽になるな。」と経験をもとに対処できている。お金も順調に貯まってきているので、いい波にのれている気がする。これからも波に乗れますように。

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