N中等部「21世紀型スキル学習」紹介 「アサーション」②〜アサーションのポイント、実践ワーク編〜
こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。
はじめに
あなたは、「アサーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「アサーション」は年齢に関係なく身につけたいスキルとして、職員研修でもN中等部の授業でも扱っています。
今回は 「アサーション」①〜自分も相手も大切にするコミュニケーション〜の記事に続き、授業で紹介したアサーションのポイントと、生徒が実際に行ったワークについて紹介いたします
アサーションのポイント
<Iメッセージ>
Iメッセージとは、「私」を主語にした伝え方の方法です。「あなた」が主語になったYouメッセージよりもIメッセージの方が気持ちが伝わりやすいとされています。
例えば、相手にお皿を洗って欲しい場合、
Youメッセージだと
「ゲームをしているなら(あなたが)お皿を洗って」
と相手を責めるような言い方になってしまうことがあります。
Iメッセージを意識して、
「お皿を洗ってくれたら、(私は)うれしいな」
などとお願いすれば、相手に気持ちを受け取ってもらいやすくなります。
<「受け止め」と「受け入れ」 >
アサーションは自分も相手も大切にするコミュニケーションです。共感や相手の主張を繰り返し、相手の話を受け止めることで主張を理解していることを示すことができます。ただし、相手の意見を受け止めることと受け入れることは異なりますので、必ずしも相手の主張を受け入れる必要はありません。
・受け止め:相手の主張を理解していることを示すこと。
・受け入れ:同意して賛成していることを示すこと。
「受け止め」や「Iメッセージ」を活用することで、相手も尊重しながら自分の主張を伝えることができます。
<断る時のポイント「謝罪」「理由」「意思表明>
お願いを断る時に「せっかく誘ってもらったのに」と申し訳ない気持ちになることはありませんか?「断ること」=「相手を否定すること」ではありません。
「断られること」=”自分を否定されること”ではない、「断ること」=”相手を否定すること”ではないという認識を持つと、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
その上で、相手に配慮しつつしっかりと自分の主張をする時のポイントは「謝罪」「理由」「意思表明」の3点です。どうしても断らなければいけない場合は「代替案」を提示すると、さらにスマートです。
アサーション実践ワーク「アサーティブな返答を考える」
授業では、実践的なワークにも取り組んでいます。次にあげるシチュエーションで皆さんならどう答えるか、一緒に考えてみてください。
<ワーク①>
「おい〇〇、野球しようぜ」をアサーティブに誘ってみましょう
<ワーク②>
「きびだんごをあげるから鬼退治に行こう」をアサーティブに断ってみましょう
以下に回答例を紹介します。
「おい〇〇、野球しようぜ」をアサーティブに誘ってみましょう
「きびだんごをあげるから鬼退治に行こう」をアサーティブに断ってみましょう
ワーク②について、生徒の回答の一部も紹介します。
生徒の回答も「謝罪、理由、意思表示」を取り入れた断り方があげられました。
おわりに
今回紹介したように、「21世紀型スキル学習」では他者と協働するための様々なスキルに触れ、ワークを実践することでスキルを磨いています。N中等部で実施している「21世紀型スキル学習」にご興味がある方や、普段のコミュニケーションで自分も相手も大切にされたい方にとって、本記事が少しでもご参考になれば幸いです。
我々N中等部の職員も生徒や保護者さま、職員間で心理的に安心・安全な関係を作っていくためのコミュニケーションを大切にしています。次回は、N中等部の職員で行ったアサーションに関する職員研修の様子をお届けします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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