見出し画像

2002 「頑張る」の反対語は「努力する」

2002年、春にアメリカで行われたポールのDriving USAを観に行って、秋にはBack In The USを観に行って、帰国してDriving Japanも観てと。

本当は日本になんて帰りたくなかったけど、その後に日本にポールが来ることが決まっていたから仕方なく帰ったというところでしょうか。

2002年7月下旬、品川の港南口のパチンコ屋みなとの横の焼肉屋の前で何本か電話をしました。とっても不本意な人事で、異動することになりました。「もう頑張れないと思う」と言ったのをはっきり覚えています。その時、誰かが「もう頑張らなくていいよ」って電話越しに言ってくれて思わず号泣しました。そんなことがあったから、秋にアメリカに行って帰りたくなかったんですね。

で、そこからしばらく、そう3年くらい「頑張る」ことをやめました。

先日、会社の後輩(結構素敵な方だった)と長時間話す機会があって、その後輩は決して頑張るという言葉を使わず、「努力する」「苦労する」という言葉を使っていました。

言葉遊びかもしれませんが「頑張った」先には、私には期待するものや見返りを感じ(ご褒美かもしれないし、成功かもしれないし)、「努力」とか「苦労」の先にはそういうものを感じない。そう考えると、2006年ぐらいからは、また見返りを求めて、ご褒美を期待して「頑張って」しまったかもしれません。結局、私の期待していたご褒美は何もなかったのでちょっとガッカリしていますが。

頑張るの反対語は頑張らない、ではなくて「努力する、苦労する」ということなんだろう。ああ、後輩からいいこと教えてもらいました。

で、話は戻り2002年10月、アメリカから帰って、11月のポールのDriving Japanは東京ドーム3回、大阪ドーム2回を観ました。大阪の最終日、自分の体から湯気が出ていました。

その10日後のロンドンでのConcert For George。行こうかどうか迷ってました。でももう自分はいっぱいいっぱいでした。そしてこんな形で会社に対して「頑張らない」姿勢を貫いていいのかとも迷っていました。

多分、11/24だと思います。Concert For Georgeのチケットが手に入ったよと言われ、行くことを決心した日、部長から椅子を蹴られました。「1日3訪問、1提案しろって言っただろ!!」

私は外回りの営業をやったことがなかったので、11月下旬の東京の寒さを知りませんでした。なのでコートを着ずに飛び出しました。半蔵門の公園で油を売り、そのまま大手町の職場に戻らず、ひたすら上野まで歩きました。提案先も訪問先も私にはありませんでした。歩くしかなかったのです。

上野のマクドナルドで晩御飯を食べました。その時、「あ、風邪をひいた」という感触がありました。

11/25、扁桃腺が腫れて39度の高熱に。11/26は大学の後輩の結婚式だったですが行けませんでした。もちろん11/27にロンドンに向けて旅立つ事も出来ませんでした。

そっか、1日3訪問、1提案か。やってみるか。

12月に入って、100件近く訪問しました。ひと月で7500円しか売れませんでした。靴下に穴が空きました。靴底にも穴が空きました。

忘年会の時、今まで冷たかった職場の先輩に「もういいんじゃない、そんなに営業しなくても。年明けから俺のユーザー手伝ってくれないか」と言われました。

頑張らなくてもいいでしょ、私なりってことでいいでしょう。

I’ll See You in My Dreams

泣けるよね。ロイヤルアルバートホールの天井から降って来た花びらです。ロンドンに行かなかったので、もちろん頂き物です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?