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あの日から4ヶ月

最初に感じた時は真っ暗な光の届かない深海に突然置いていかれた感覚になった。
上下も前後も左右もわからずただソコにいる。怖さや苦しさを感じながら、自分がどこにいるのかわからない状態だった。
時間がたって目が慣れてきたのか周りが少しづつ見えるようになってきた。周りにあるものを見てみる。普段気にもならないようなものに価値があるように思えて、当たり前だったことがそうじゃないんだって。色んなものを見ていて気づいたら浮上していた。
まだ水の中から出ることは出来ない。違う。出ようと思えばいつでも出られることに気づいた。

喪失感の原因となる文字・音・映像を見なければ、考えなければいいんだって気づいたけれど、考えずにはいられないまだ考えていたい。
この水の中に居たい。辛くて苦しくて悲しくても。

過去を振り返ることでとても幸せな気持ちにしてくれたことも思い出す。
でも不意に深海へ引き戻される。未来の姿を見ることは叶わない。

多くの人はその原因について話をすることでこの喪失感の海から出ていくのだろう。

私は出ていきたくない。居心地がいいわけではないむしろ辛い感情と向き合っている。
喪失感を作り出した原因を元に戻すことは永遠に出来ない。
けれど喪失感の中に浸かっていることで得られるものがまだある気がするから。




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