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【本の紹介】「禅的」対話で社員の意識を変えた トゥルー・イノベーション

タイトルにあるとおり「イノベーション」について書かれた本。とは言え従来からあちこちで述べられているイノベーション(本書中ではミー・トゥー・イノベーションと分類)ではなく、著者が言う所の「トゥルー・イノベーション」について述べられた本。それの下敷きとして「禅」がある。

従来とは違ったイノベーション論について書かれているので、今までイノベーションに取り組んできてはみたが結果が出ない人、手がかりが欲しい人。クリエイティブな仕事についているが進め方について悩んでいる人、何かしら新しい事を取り入れてみたい人が読むと、何かのとっかかりになるかもしれない。

前述したが、本書の下敷きとして「禅」があり、また昨今話題となっている「マインドフルネス」とも関連がある。そういった手法が本書で言うところの「トゥルー・イノベーション」に有効となってくるかが書かれている。

また従来よく述べられているイノベーションを「ミー・トゥー・イノベーション」とし、それがどういう論理や手法で組み立てられてきており、またその効果や適用すると有効と思われるパターンについても合わせて書かれている。

では「トゥルー・イノベーション」とは何か。本書中で書かれているキーワードを挙げてみると「問いを立てる力」「対話する力」「真の情熱」「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」「啐啄同時(そったくどうじ)」などがある。ざっくりと言うと、自分の内部からの情報や情熱で問いを見つけ出し、見つけ出した問いをベースとしてプロジェクトを立ち上げ・推進していくという感じになる。そのためのいくつかのツールや手法が述べられている。それらの元になっているのが前述した「禅」であり「マインドフルネス」といった感じである。

しかしこの方法論が万能とは著者も書いてはおらず、何が何でもこの手法でやるべきではないと書かれている。従来のイノベーションを理解し、また適切にこれらを適用する場面をを切り替えることで、より上手く行く事が増えるであろうと述べられている。

著者の三木康司さんはモノづくりを推進する会社を立ち上げ、またその中での実践や考察から得た知識や経験を元に、「マイクロモノづくり」の概念に普及を努めておられるらしい。その過程で得られた知識と経験が本書には凝縮されているように感じた。

実際に適用した事例や本書の内容を元にしたスクールでの事例も載っており参考になる。なお冒頭にも書いたが、これまでの方法論で行き詰まりを感じていたり、新たに考えのとっかかりが欲しい人には新しい思考の側面が切り開かれるかもしれない。かくいう自分も本書を読み進めるうちに「なるほど、こういう捉え方があるのか」と膝を叩く箇所が多々あった事を記しておく。


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酒場プログラマ兼某社CTO・技術コミュニケーション改善士。 プログラミングや開発・技術相談、開発組織改善、教育や技術コミュニケーション改善相談など円滑な開発の為のコンサルを行いながら、コードと文章を書いています。 趣味は写真撮り歩きと飲み歩き、乱読書。活字と旨い物には目がない。

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