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読書紹介 そういえば読んだことない 編Part1 『人魚姫』

どうも、こぞるです。
世界的童話作家アンデルセンの、これまた世界的名作「人魚姫」。そのラストシーンって知っていますか。

 この本については、最近読んだり読み返したりしたわけではないのですが、どうしても、このラストシーンについて書きたかったので、そう言えば読んでない編のPart1に書こうと思います。
 ちなみに、このシリーズについてですが、名前の通り、ほとんどの人が耳にしたことあるけど、そういえば実際読んだことはないなあという本を取り上げていきたいと思います。人魚姫のように、ディズニーアニメの原作とかも結構知らない方は多いんじゃないでしょうか。「ターザン」とかも面白いですよ、アニメ映画とは全然違います。島から街に行きますし。

 話を戻して、こちら人魚姫。
 おそらく名前を聞いたことがない人はいないんじゃないかという作品ですね。コペンハーゲンに、世界3大がっかり観光名所としてある人魚姫像もある種有名ですね。

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 この人魚姫という名前は名前は数々の作品に登場したり、人魚が出てくるファンタジー作品では、多くの場合王制が取られていて人魚姫と呼ばれる存在がいたりしますが、人魚に姫がいるという発想はアンデルセンさん発祥なんでしょうか?知っている人いたら教えてください。
 
 では、ハイパーざっくりあらすじをいうと、海の中にある人魚世界で生活している人魚姫が、陸の上で生活する人間の王子様を助けたことで、ズキュンと恋に落ちるという物語です。
 大雑把にはほとんどの方が知っているこのストーリーですが、私はこのお話のラストシーンというものをずっと「人魚姫は海で死んで泡になってしまいました」という非常に悲しいものだと思っていました。が、実はこのお話はここで終わりません。もう、びっくり。
 私以外にも、このような勘違いをしている方というのは意外といたりするんじゃないでしょうか。なんだったらバッドエンドの代名詞かのように。 
 
 この勘違いがなぜ起こってしまったかというと、少なくとも私の中では、日本で出版されている漫画なんかの影響が大きいのではないかと思っています。なぜなら、「人魚姫が泡になって死んでいった」という文言、日本の青春漫画や少女漫画での登場率が非常に高いように感じています!
 たしかに、遠く見える世界に憧れて打ちひしがれるぐらいなら、自分の世界に篭っていた方がマシという解釈の思春期具合と、この文言はまっこと相性がよろしい!のですが、だいたいこの物語の真のエンディングを紹介するまでもなく、そういった思春期ボーイズ&ガールズたちは、恋が実ったり、部活を始めたり、異世界を救ったりすることで、壁を乗り越えていってしまうため、人魚姫が泡になったとどうなったかということには触れてくれないのです。
 そう!人魚姫は泡になった、その続きがあるのです!
 本来ならば、その後にこそ!作者であるアンデルセン大先生が伝えたいメッセージが色濃く残っているのです。

 その本当のラストというのは!なにか!っていうのは、ぜひ読んでいただいてっていう。ただ、これを読んで気になったけど、わざわざ一冊読むのはめんどくさいって方は、(wikipediaにオチが載っています・・・・)

 もし、ラストの話をもともと知っている方からすれば、なんだこの話は・・・って感じかもしれませんが、私は改めて知った時に、その物語の救いとか優しさみたいなものにいたく感動したので、知らない方にはぜひとお伝えしたくこうなりました。


 探したところ、kindleで、他のと一緒に99円で売っていました。
『アンデルセン・グリム童話集 Kindle版』
 あと、青空文庫でも2パターンの訳であがっていますね。
『人魚の姫』矢崎 源九郎訳
『人魚のひいさま』 楠山 正雄訳
 青空文庫の訳文にしては、読みにくさもあまりなく、ひいさまの方も、お姫様を常にひいさまと書いている以外は、あっさりした文体になっていますので、お時間あれば、ぜひ。

 ついでに、人魚つながりで、もう一点。
 意外と小説で人魚そのものが主役になっているものって少ないんですが、小川未明さんの『赤い蝋燭と人魚』という作品も素晴らしいですよ。
 ただ、こちらは美しく少し切ない感じのお話になっています。苦手じゃなければ。


 では、この辺りで。


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