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習慣化するということ

うつになってから、毎日当たり前のように出来ていたことが出来なくなりました。
朝起きられない。歯磨き、洗顔ができない。着替えができない。食事を摂るのも面倒臭い。外にも出たくない。トイレもギリギリまで行けない。とにかく、寝床から出たくない。かといって眠れるかと言われればそんなことはなく、急性期は薬を飲んでゴロゴロする毎日を繰り返していました。

回復期に入り、うつの症状が比較的落ち着いている日が徐々に増えてきた頃。自分は一つだけ、決まりを作りました。

「起きたら、カーテンを開ける」

え、それだけ?という方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけなんです。反対に言えば、うつになるとそれすらも決まりとして定めて一つずつこなせるようになっていかなければいけないという事でもあります。
自分の”決まり”は、毎日こなせるようになってから”習慣”と化し、義務ではなくなります。

「二度寝してもいいから、午前中に一度起きる」
「起きたらコーヒーを一杯飲む」
「なるべく湯船に浸かる」
「週に二回は散歩をする」
「毎日一回は体幹を鍛える」

以上がこの半年と少しをかけて”習慣”と化した自分の元”決まり”たちです。
何も出来ない状態からここまでを習慣化する。我ながら大したものだと思っています。
これからも自分の新たな”決まり”は増えていくでしょうし、現在進行形で”習慣”にしようとしているものもいくつかあります。
以前の自分であれば難なくできていたことたちは、また新たな形でインプットしていく。自分にとって害であったことたちは、アウトプットされたままでいい。

うつになってから現在に至るまで様々なことを考えてはきましたが、最終的には「自分自身を取り戻す」のではなくて
「新たな自分を再構築していく」のを繰り返していく毎日を送って生きていくのだろうな、と解釈しています。

習慣化と再構築。難しいことを言っているようで、案外簡単なことかもしれません。急性期の私が、朝起き上がることよりはずっと。

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