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~息子に発達障害の診断が下りるまで~ 第3話:ネット検索魔と化したNiwaca

 前回のお話はこちらです。

 息子の発達障害を疑って以来、今まで以上に息子の様子を丁寧に見るようにしながら、ネットで発達障害に関する情報を収集し始めました。あいにく現地で日本語の書籍は手に入らず、ひたすら日本語で『発達障害 幼児期』『発達障害 気づいたきっかけ』などの検索ワードを打ち続けました。当時はアメリカなど諸外国の方が発達障害の支援が進んでいるということも全く知らなかったので、日本国内の情報のみを調べていました。

 調べれば調べるほど、息子に該当する項目が見つかりました。その度に夫にリンクを送り、「この症例、息子にそっくりじゃない?」と話してみました。夫は、

「うん。まあ、似ているところもあるかもしれないけ   ど、うちはこんなに大変ではないよ。」

「この程度で発達障害なら、みんな発達障害になるんじゃない?」

と、発達障害の可能性については、一貫して否定的でした。疑惑を抱き続ける私と、その疑惑を一貫して否定し続ける夫。話はいつも平行線でした。

 また、ネットの情報は玉石混交で、ネットのみで調べるにも限界がありました。次に日本に一時帰国するまでまだ日があるし、何とか現地で専門家と繋がる方法はないだろか・・・と悩んでいた時、

「あ!外国人クリニックに相談してみよう!!」

と、ふと思いつきました。外国人クリニックとは、主に現地の駐在員やその家族を対象とした病院で、医療も国際標準レベルと言われています。日本語が話せるスタッフや、日本人医師が在籍している場合もあります。夫からは、「病院なんて大袈裟だよ。」と言われましたが、「何もなかったらなかったで、良かったね、で済む話だし。とりあえず一度専門家に診てもらおうよ。」と話すと、受け入れてくれました。

 発達障害であってもなくても、まずは専門家に相談してみれば、何か今後のヒントが得られるかもしれない。私はそんな期待を胸に、病院に電話をかけてみました。この判断がその後、大きな後悔に繋がるとは、まだ知らずに。


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