著書『起業のファイナンス』を読んでのまとめ 2

art. #37 / 4700 words (6 min.)

こんばんは。
湿度が50%を切っていないかをめっちゃ気にする男、新田です。

さて。
きょうも、著書『起業のファイナンス』から学んだことをまとめています。

読めば読むほどに、ファイナンスの知識は持っているに越したことはないと感じてきました。

この事業で戦うしかない「背水の陣・新田」にとって、染み込むものしかありません。

もうやりきるしかありません。

この事業の卵を潰さないように、そして信じてくださる全関係者の方々のために、必死に学びます。

はじめに

実は、大学時代に会社法を学んだり、簿記2級を取ったり、さらには経済学部だったりしたので、ファイナンスの知識は多少なりとも持っていました。

なので、著書の内容はある程度スラスラ入ってきます。めちゃめちゃありがたいです。

その背景には、大学時代の友人の助言があります。

友人は、公認会計士として活躍中の同期です。

大学1年のころ、彼と将来の話をしているときに「将来起業したいんだよね」と、ぼそっと言ったことがありました。

そこで彼は「じゃあ、つぎの学期で『会社法』とか受講したら?あとは、時間つくって『簿記2級』くらいまでは取ってみたら?」とアドバイスをくれました。

そのアドバイス、まさにドンピシャだったのです。

その後、一緒に「会社法」の授業を受け、「簿記3級・2級」を独学で取りました。

いつこの知識使うんだろうなと思っていたら、個人事業主時代にも大活躍でしたし、現在も言わずもがな大活躍中です。

あのとき彼と出会っていなかったら、彼とその話をしていなかったら、もし彼が公認会計士という職業を志していなかったら、、

考えただけで、ぞっとします。

そんな彼と、12日(月)にランチすることになったので、あらためて御礼を伝えてきます。

近況報告をしながら、ファイナンスの質問攻めをしてきます(笑)。

ではでは、まいります。

第2章 会社の始め方

「会社を一度作ったら、それは公の器すなわち『公器』として考えなくてはならない。たとえ自分が株式の100%を持っていたとしても、それは『公』のものなのだ」

↑当然であるがゆえに刺さります。もしも自分の事業が成功したとしても、こういう原点御恩は絶対に忘れない人間でありたいです。

ゼロから新しいものを造り上げるベンチャーの経営者には、ある種の強い「動物的欲望」が必要だと感じます。

「動物的欲望」というのは、単に「自分だけが金持ちになればいい」といった利己的な欲望ではなく、「自分が作ったサービスを誰もが使うようにしたい」とか「世界を変えてやる」といった、もうちょっと「公的」「他者に働きかける」欲望です。

「お金儲けだけ」ではなく、「社会のためだけ」でもなく、起業段階の経営者としては、「この事業がいかに面白いか」「このサービスは世界を変えると思う」といった、「事業の面白さ」をトウトウと語るようなタイプが向いているのではないかと思います。

↑きのうも、とある取締役のかたに事業の面白さをトウトウと語ってきました!笑

お金儲けがダメとは思いません。ただ、それは単なる紙切れであり、サービスを生み出した対価にすぎないという感覚です。

いいサービスを生み出せば、自然とお金はあとからついてくると考えています。

むしろ、時間を忘れて没頭することや、このサービスをつくっている今このときが理想の世の中に近づいているというゾクゾク感、多くのかたが採用や転職のめんどくささから開放されている様子、これらのほうに快感を覚えます。

強力な社長の「ボケ」と、優秀で冷静なCFOの「ツッコミ」のコンビで成功した企業は、ホンダやソニーからはじまって、非常に多いと思います。

↑僕の場合、絶対に「エンジニア」の人と手を組みたかったんです。構想を現実のシステムに落とし込みたかったので。

かつ、そのエンジニアの中でも、僕がやりたいことに「データ」は必須なので「データエンジニア」がよかったんです。

まさにいま、ゆうたさんという最強のデータエンジニアと手を組めたので、あとは大胆かつ慎重に、世の中に渦を起こしていく次第です。

実は、資本金が大きいことで会社や株主の得になることはあまりないのです。ベンチャーは「株主」を中心に回る世界を意識する必要があります。「債権者(銀行)」ではないのです。

このため、ベンチャーの設立時においては「なるべく資本金を減らせないか」と考えてみましょう。

「株主」中心。「債権者」ではない。なるほど。

事業化や技術者として大成功した信頼度の高い個人から出資を受けるのは、単なるお金だけの話ではなく、その事業が「イケている」ことの照明にもなる。事業の信頼性注目度を高めるのに極めて有効。

↑たしかに!

にった100万円。投資家900万円。
同じ普通株式で同時に出資したら、当然お金を持っている人の比率の方が高くなる。

→上場やEXITがしにくくなったりもする。→つまり、この企業は生まれた瞬間にすでに資本政策で失敗している。

→この状況を挽回するために、創業者が株主から株式を買い戻すドタバタが多くのベンチャーで行われている。
「金」以外の目的で出資してくれるエンジェルは厄介

「経済合理性」を持っていない可能性があります。「背に腹は変えられず」で目先の金に目がくらんでしまうと、後々トラブルが発生したり、こじれたりする原因になります。

プロでない個人投資家は行動が読みづらいことが多く、「天使」「悪魔」に変貌することもよくあるということは覚えておいたほうがいいと思います。

↑創業者自身の「フィナンシャルリテラシー」を高めると同時に、「経済合理性」をもった投資家と手を組んでいく必要があるのですね。手を組む際には「契約書」が必須。

会社設立時に投資家に金を入れてもらうのでは株価が同じになってしまうので、どうしても創業者に不利になりがちです。

極力、余裕をもって会社を設立し、知的財産権をその会社に蓄積していったり、ある程度の実績を積んだりして、企業価値が高いという根拠を積み上げてから外部の投資家に投資をしてもらうようにするのが、いいでしょう。

↑うーーん、、なるほどなーーー。。。

社会経験の少ない経営者が、適切なアドバイザーもつけないで百戦錬磨のベンチャーキャピタルに理屈で対抗することは極めて難しいと思います。

↑間違いない。

「最初」が非常に重要
すごい事業になるはずだったのに、初っ端の資本政策の誤りで、その後の事業展開の芽が断たれたというケースは、表面化はしないけれども非常に多い

第3章
事業計画の作り方

<イケてるソーシャルグラフにうまく入れ>

事業計画をどう構築するかを見る前に、「ベンチャーの事業がうまくいく」とはそもそもどういうことかを考えておきたいと思います。

革新的なことに取り組むベンチャーほど、「状況に合わせて臨機応変に対処できる能力」が必要です。そのためには、「イケてるソーシャルグラフ」の中にうまく入り込めることが重要なのです。

つまり、イケてるベンチャーの要件は、「イケてるソーシャルグラフの中に潜り込んで、自分の必要をかなえる能力」があること。つまり、「資金を出してくれる人にたどり着いたり、人材などを見つけ出したり」ということ。

↑二文字で言えば「人脈」「信頼」「関係」

<エレベーター・ピッチ>

人も事業も「第一印象」「出会い」が大切です。
(中略)
「成功しそうな経営者だ」と感じてもらうためには、事業の本質がイケているとか合理的な計画を持っているというだけでなく、経営者自身の「天性の魅力」のようなものも重要かもしれません。

特に、実績のあるVCの人達は、口々に「計画が思い通りにいったことなんか1回もない」「うちは『人』を見て投資をする」といったことをおっしゃいます。

計画よりも、計画通りに進まなかった時に臨機応変に軌道修正できるかの方が重要なわけです。

事業計画もどっちも大事。

↑事業計画は事業を単に計画するものだけではなく、自身の壁打ちとしてつくるという考えもアリ。自分のためにもなり、同時に相手のためにもなる。

「必ず通る計画書」など存在しない。「ワクワク感」が大切。言い換えれば、「必ずあたる事業」などない。

イノベーションをおこなうのに、100%成功なんてない。逆にそれはイノベーションではない。

↑事業計画で会社を縛りすぎないことも大切。ただ、いろんな人を巻き込むことになるので、きちんと説明できる事業計画も大切。本当に、バランス。

創業時に「社長」になる人は、「技術や営業だけわかっていればOK」ではなくて、「経営」「数字(ファイナンス)」もわかっていないと長続きしない可能性が高いということです。
新しいビジネスを始めるというのは、従業員の雇用も、会社の存続も、投資家の損益もかかっている、ものすごく重大なことだということをよくよく考えないといけません。
経営は「数字」だけではできません。しかし、経営の結果は必ず「数字」になるのです。
新事業の場合、「まねされても勝てるのかどうか?」という点を考慮しないといけません。
成功する事業家というのは、こちらが「この営業を行うのに何人くらいスタッフが必要なの?」「この技術はどうやってクリアするの?」といった質問をぶつけたら、「なるほど」という答えが返ってくることが多いです。
多くのVCでは、担当者が案件を持ち帰って、上司に説明したりして投資を検討します。つまり、第三者であるVCの担当者が説明できるような資料でないといけません。
(中略)
事業計画書の後ろのほうにある損益計画や資本政策で、結局いくらくらい儲かって、いつ上場するのかというあたりしか見ていなかったりします。

第4章
企業価値とは何か?

こちらはあすのnoteにて!

さいごに

2015年の本ですが、本質的だなと感じながら読み進めています。

いろいろなところで紹介されているのも納得です。

・ ・ ・

きょうは、昼にゆうたさんと今後についてざっくばらんに雑談して、夜はWeb制作の打ちあわせがありました。

少しずつではあるものの、着実に進んでいる感じがあります。

と同時に、着実に後戻りできない感じがあります(笑)。

適切な表現かはわかりませんが、毎日が「文化祭(体育祭)2週間前」みたいな感覚です。

やることは決まっているけど、「なんかこのままだとやばくない?もうやるしかないよ?みんな、そろそろ団結して進もうぜ!やるぞ!おー!」みたいななんか青春の風が吹く瞬間ってあるじゃないですか?

なんかその感じです、まだ2人ですけど(笑)。

まあ会社単位だと「2人」かもしれませんが、社会単位だと「大勢」のかたを巻き込んでいるなという実感が湧いてきました。

それこそゆうたさんのご家族や、Web制作を依頼している大好きな先輩。

「実はこっそり毎日note読んでるよ」って言ってくれる仲間。

「だいじょうぶ?」と声をかけてくださる尊敬している先輩経営者・友人・家族。

人って、自分のためよりも、「誰かのため」ってなったときに、自分でも驚くような力を発揮することってあるじゃないですか。

なんかそんな感覚があります。こんなまだスタートして1ヶ月とかなのに。

これから事業が大きくなって、多くのかたがたにお世話になっていくと、もっとプレッシャーも大きくなるでしょう。

ただ、そのぶん、多くのかたがたの生活スタイルを豊かになって、多くのかたがたに恩返しできるなと思い、それがいまの僕の楽しみになっています。

多くのかたがたを巻き込むにつれて、楽しいことよりも、上手くいかないこと・大変なことのほうが多くなると思います。

それでも、仲間といっしょになんとか乗り越えて、その先にある「理想の採用転職の実現」をしたい!

またあすも、がんばります。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

・ ・ ・

2021年4月9日(金) 毎日note 37日目 きょうも著書『起業のファイナンス』から学んだことをまとめたnoteです。 「はじめに」と「おわりに」の章にちょっとだけいい話が書かれているかもしれません。 現在、湿度51%です。 ・大学の同期のアドバイス ・債権よりも株式か ・最初の資本政策 ・報恩

Posted by 新田 順 on Friday, April 9, 2021


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