おもしろ日記 20230709
午前中、100円ショップの通販で買ったものが大量に届いたが、そのいくつかが、まったく想像と違っていたものだった。
これは私が悪い。ネットの商品をよく観なかったから。
100円ショップの通販はいくつか試したが、そもそも100円ショップ側に、通販のメリットはあまりないはずだ。
通販を利用する側にも、あまりメリットはないと思う。
おそらく、100円ショップは都会だけでなく地方都市にもあるだろうし、地方に住んでいて車を持っている人なら、通販をする理由はあまりない。
時間がかかるしね。三、四日かかるから、それならショップに行った方が早い。
まあ本来なら私も100円ショップの店舗で直接買うべきだったが、あまりに暑いのでついずぼらをしてしまったのだ。
そうしたら、想像していたのより大きな商品がたくさん届いた。
あとぜんぜん関係ないが、
「ショッキングなことを赤裸々に書けば、純文学になる」
と思っているような小説が好きではない。
なんかそういうことでこけおどしにあって、
「なんかすごいことが書いてあるかも」
と思ってしまう自分が自分を嫌いになってしまう。
あと、調べないで書くのですが、網膜に移った映像は、上下左右逆に網膜に映っているということだが、ではなぜ、ものがまともに見えるのか?
上下左右逆に映る網膜の映像を、再修正する網膜がもう一枚あるのか?
そんなわけねぇよ。
で、網膜の話で思い出したが、子供の頃に通っていた眼科医がめちゃくちゃ愛想が悪かった。
まあ、昔の医者は今よりずっといばっていたからな。
ケツに鉄の棒でも突っ込んでやろうと思ったよ。
この眼科医の病院は、閑静な住宅街の中に、場違いに存在していた。
70年代の開業医の病院だから、外観からして殺風景だった。
初代「仮面ライダー」を観ていると、ショッカーの秘密基地という設定で何らかの施設が使用されている。当然、悪の組織の秘密組織に見立てられているのだから、外観がなんだか不気味なのだが、あれを思い出していただければ、だいたい近い。
中が薄暗く、来た人を脅かすかのように、眼病の写真が待合室に何枚か、飾られていた。
現在、子供がビビらないようにとぬいぐるみなどをいくつか置いておく病院も多いが、それとは正反対のことをやっていたわけだ。
眼病の写真が天井近くの高い位置に飾られていた、薄暗い待合室で待っていると、黒と茶色の革と、金属製の医療道具みたいのがくすんだ輝きを放っている不気味な診察室に通される。
ここの眼科医は私の幼少期、年齢としては四十代くらいだったと思う。
頭ははげていて、耳の両脇にわずかに毛が残っていた。顔は彫が深く、笑ったところを見たことがない。
今でも覚えているのは、幼児がおそろしさのあまり泣いたりすると、
「泣け! 泣け!」
と言うのである。
「嫌な思い出」というより、子供心にあきれてしまっていた。
この眼科医には看護師が一人いた。
青白い顔をした中年女性だった。
なんか、ヘタな油絵に描かれた婦人のような感じだった。この人もニコリともしなかった。
私が結膜炎などになった際、この眼科医に行く。このとき母親が同行していたのだが、この看護師に対して、
「あの人、ぜったいセンセイの愛人だよ! 不潔だよね、まったく」
と、帰り道、母親が憎々しげに毒づいていたのを覚えている。
母親もその眼科医が好きなわけではなかったが、他に行くところもなかったので仕方なく行っていたらしい。
今だったら、あの医者のわずかに残った毛をわしづかみにワシッ、とつかみ、
「何いばってんだ! 医学部出ているからか!!」
と叫んで、そばにあった医療器具などが入った箱のガラス製の扉に、頭をつっこませる。
ガラスが割れて、医者の顔は血まみれに。
その後、襟首をひっつかみ、壁に何度も何度も、顔を打ち付ける。
あまりに突然の出来事に、医者は声も出ない。
看護師は口に手を当てて、呆然と見守っているだけだ。
「何黙ってんだよ!! おまえの雇い主だろ!?」
呆然と突っ立っている看護師に向かって、襟首をつかんだ医者を投げつける。
医者の頭をドッジボールのように受け止めた看護師は、背後の窓から、勢いあまって落下してしまう。
ここは七階。
下の方でドサッ、と鈍い音がした。
医者はふみとどまって、窓から落ちることはなかったが、頭を何度も打ち付けられているので、額から血を流してうずくまっている。
「おまえのせいだからな。自首しとけよ」
私はそう言って病院を去る。
「もっと楽しいことを考えなよ!」
柴子犬が突然あらわれて、なぐさめてくれた。ソフトクリームもくれた。
私は気持ちよく帰宅する。
おしまい
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何の反応もないと精神が死んでしまうので。
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