昔のこと書いた方が反応がある気がする2023・夏

note、なんとなく、昔の思い出話を書いた方が反応がある気がする。

ちなみに、昨日の日記で書くべきこととしては、
・かかりつけ医で定期的な血液検査
・サミットで弁当を買って食べる
・猛暑の中、ホームセンターに行き整理するためのプラスチックケースを買う

の三本でした。

私もネットに相当、自身のプライバシーについて書き散らかしてきたが、あまり触れないこととしては、小学校時代、高校時代、大卒ですぐに入った会社、つぎに入って試用期間でやめた会社のことなどがある。

社会人になってから、企業勤めでは本当にいい思い出がない。
というか、優しい人もいたが、それ以上にひどい人の方が多かったので、ささいな義理や人情などは、人の悪意によって吹き飛ばされてしまった。

私と同世代のとある芸能人が、タレントになる前に映像制作会社にいたが、毎朝毎朝、同棲していた彼女に励ましてもらわないと出社できなかったほど辛かった、と言っていたことがある。
そのタレントはもともと学生時代に体育会系の部活に適応していた人で、相当肝が座っていたように思えたが、そういう人さえキツい職場が存在した時代だ(むろん、今もそういうところはブラック企業という名で存在しているのだろう)。

私が最初の会社時代のことをあまり語らないのは、当時としても、その会社がわりと「働きやすいところ」だったからだ。
残業は少なかったし、残業代もきちんと出た。
理不尽な仕事もほとんどなかった(最終的には、特大級の理不尽な仕事が来てやめることになったが)。
めちゃくちゃキツいようなところだったら、逆にネタにしている。
雇用に関する思想としては、きちんとしていたと思うから、やめたことを恥ずかしくてネタにできないのだ。

「仕事以外の付き合い」も、その会社は、他に比べれば少なかったはずだ。
しかしその「他と比べても少なかった」はずの「仕事以外の付き合い」が自分にはものすごく辛かった。
ちなみに90年代の話ね。

まず、入社してすぐに「チケットがあまってしまったから」という理由で、他の部署の先輩に、富士スピードウェイの自動車レースを観に行こうと誘われた。
当時、クルマのレースには興味ゼロだったが、先輩がこわくて断れず、貴重な休日に観に行った。
まあ、その後ずっとそんなところには行ってないから、勉強にはなりましたよ。あんなに車が何十周もするとは思っていなかった。レースというと「マッハGOGOGO」か「チキチキマシン猛レース」しか知らなかったから。
確か、イベントゲストでアイドルの中嶋ミチヨが出ていた記憶がある(中嶋ミチヨ本人は、なんだかんだで観ることができなかった)。

その他にも、やりたくもない競馬の馬券を買わされたこともある。
これは土曜日か日曜日が休日出勤で、なんかの大きい競馬の日と重なり、その場にいた上司と先輩と、出入りの業者がみんな競馬をやるというので、仕方なく付き合いで買わされた。
「馬券を買え」と言った方は、そうした方が、会社のテレビで見ていて私も楽しめる、仲間に入れてやっているつもりだったのかもしれないが、実に不快だった。
もちろん買った馬券ははずれた。

あと「ドーハの悲劇」のとき、だから1993年か。「この日、サッカーを観ないやつは非国民」と言われ、何の興味もないのに、仕方なくサッカーをテレビで観た。興味がないので、とてもつらかった。

他にももちろん飲みの付き合いもあったし、草野球、健康ランド、キャンプ、温泉旅行。あ、あと普通に社員旅行もあった。
仕方なく付き合ったものもあるし、適当に断ったものもあるが、今考えるとなんでみんなそんなに遊んでたんだ?
もちろん妻帯者や子供のいる社員もたくさんいたけど。

社員旅行は三つのコースを選べたが、いちばんベタな、熱海だかどこだかの温泉旅行を選択しないと「裏切った」とか言われた。
三十過ぎの大人が、アタマおかしいんか。

「だれそれは挨拶がなかった」
「だれそれは社員旅行に行かなかった」
「だれそれは飲みに付き合わないのでイヤなやつだ」

とか、自分の上司はそんなことを四六時中言っていた気がする。

しかしこう書いてみると、かなり窮屈な職場だな。

最初「他の会社に比べればキツくなかった」的なことを書いたが、よくよく考えると、上司の人づきあいに付き合わされるのが本当に辛かった。
ちなみにこの上司は、私が会社をやめた後、数年して自身も会社をやめ、どこかでロック喫茶をやっていたらしい。

まあ彼なりに苦労をしたのは知ってはいるが、会社と心中せずに思いきって自分の趣味を仕事にするあたり、そこそこ有能で、客商売にも向いている。コミュ力はかなりあったと思う。
そういう人が、やれだれそれは挨拶がないだの、だれそれは草野球に来なかっただの、だれそれは飲み会に付き合わないだの、ずーっと言っていたことに関して、暗澹たる気持ちになるのであった。

この上司、悪い人ではなかったが、たとえ同世代でも、どんな関係性でも決して仲良くなれなかったと思う。
そのことが残念というか、自分にとって絶望というかね。
だってそういうタイプの人とうまく付き合っていくと、ぜったいいろいろといいことがあるから。人脈も広がるし。
でもダメだったんだな。

おしまい

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