勝手に「クラフトカルチャー」と総称したいという話。
最近、クラフト◯◯とか、CRAFT◯◯ が多く無いですか?
なんかコンビニでめちゃくちゃ見るんですけど。。
B◯SSに始まって、◯ージアまで。
そんで、ちょっと前のニュース。
そのB◯SSさんが、CRAFT B◯SSとしてマーケティング大賞を取られたそうで、それは、おめでとうございます。
日本マーケティング協会の受賞理由の一部には「本格コーヒーであることを伝えるためのネーミング」と評されています。
そんなこんなで、いよいよコンビニにまで進出してきた”クラフト”ですが、
“CRAFT”という言葉の意味はそもそもどういう意味で使われてきたか?
Wikiや美術用語辞典などでは、手芸・ハンドメイド・工芸品・アート作品 ...など、手仕事による制作部分を尊重して作られるモノのことを指す言葉として書かれています。まあ、その通りです。
美術史的には、アーツアンドクラフツ運動 はよく引き合いに出されます。
ただ、いま様々なシーンで、小規模でこだわりを持ってつくるコーヒーやビールやチョコレートなど言葉としての意味合いが広がっているように感じます。
まあ、”わかり易い”ですよね。
何でもかんでも”クラフト“と付ければ手作りっぽい感じがするので、そんな感じで多用されているのだと思いますが...
そこで私は思ってるんですが。
そうやってまた消費されるモノゴトで良いんでしたっけ?と思うわけです。
このまま一時のブームで消えて良い言葉では無いはずです。
もちろん、言葉は時代とともに進化していくものですので、別にあげ足を取りたいわけじゃないですし、そこまで私も見識が深いわけでもないです。
ただ、飽和的にモノが増えていく今の時代に求められるように“CRAFT”は広く使われ始め、意味がどんどん曖昧になったからこそ、進化を定義すべきなのではないのかな〜・・と思ったわけです。
私が考えたのは、個人〜小規模の強いこだわりを持ったつくり手が、自分たちの生産規模にあわせてプロダクトアウトしているものごと。
それを総称して、「クラフトカルチャー」であると定義して良いのではないだろうか?ということ。
これまでのように“手工芸であること”のみを前提とするのではなく、“手の届く範囲で営むものづくり”のことを広義でクラフトカルチャーであると、新しく定義してみても良いのかもと。
(※同じ意味で、”小商い“という言葉があると思うのですが、なんか少しだけシックリこなくて..個人的に。)
まあ、正直この考え方は批判があるのではないかな〜・・と思います。
日本各地で脈々と形成されてきた“クラフト”という言葉の“手工芸品”の創作を前提とする意味には、様々な方の思い入れやプライドが大変深く宿っていると思うから。。
もしかしたら全国のクラフト・工芸を扱うギャラリーさんを敵に回してもおかしくないような....(怖)
・・・ただ、それでも、新しい定義を提案すべきだと思ったのです。
そうしないと、若い人たちが本来の意味に触れる機会も無いまま、「なんとなく手作りっぽい」という理解のまま消費してしまう可能性あるな〜と。。
本当に良いモノゴトを残していくには、時代の流れを受け入れたり受け流したりしながら、新しい道をつくることが必要だと思うのです。
陶芸家も、木工家も、イラストレーターも、漫画家も、醸造家も、酪農家も、パン職人も、ファッションデザイナーも、写真家も、文筆家も
“手の届く範囲で営むものづくり”に挑戦し、その営みを続けることができる環境を自らつくっている人たちと、その営みのことを、広義な意味で「クラフトカルチャー」であると言っていきたいと思います。(僕は)
・・・という、勝手な宣言。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?