性格は変えられない。だったら…
隣の芝生は青く見える
「比べるものではないよ。みんな違うのだから。」
こんな言葉を聞くことも多ければ、言うこともあります。
例えば、同級生との収入の話。職も違えば、勤務時間も違えば、残業時間も違う。違って当たり前で、比べようがないのに、「あいつより自分の方が低い。だめだ。」
学生であれば、成績。勉強時間も得意不得意も違うので、成績なんて比べようがないのに、「あいつより自分の方が悪い。どうしてだ。」
こんなこと一度は経験あるのではないでしょうか。そして、決まって先輩や親や先生が言うセリフ。「他人と比べず、過去の自分と比べる。」
間違ってはいません。そのとおりです。それは納得しています。しかし、やっぱりどこかもやもや残ってませんか?
やっぱり他人を意識しちゃいますよね。しかも自分よりも他人の方がよく見える。「隣の芝生は青く見える。」とはよく言ったものです。
他人と比べなきゃいいのに比べちゃう。悪い癖。そして、決まって落ち込みます。はあ、だめだ。そう考えてしまう自分にもまた落ち込む。はあ、だめだ。落ち込みの無限ループです。
隣りのクラスはよく見える
私は小学校の教員をしています。学年は4クラスあります。他のクラスと比較する必要はまったくありません。そもそも子どもが違うし、目指すクラス像も違っています。
なのに、やっぱり他のクラスで「こんなことできた。」「こんな風に変わった。」「上手にできている。」といった状況を見たり聞いたりすると落ち込みます。自分のクラスでは全然できていないと思うし、自分の指導がだめだと思います。
比べるものではない
そう思ってもやっぱり落ち込みます。その結果、子どもに「もっと厳しくしなきゃ」「甘えをなくせばいいはずだ」という、私の教育方針とまったく違うことを考え始めてしまいます。
隣りの子どもは成長が早く見える
私には二人の息子がいます。上の息子は年長です。しかし、最近自分の「やりたい」という気持ちを抑えることができなくなっています。時間関係なく、遊びたい。そんな思いがあふれ、説得するとすぐに泣きます。
いつからこんなわがままになった?
そこで浮かんでくるのは保育園の友達の顔です。あいさつもできていた。字もしっかり書いている。計算もできるらしい。足も速いらしい。どんどんいいところばかり出てきます。
あれ?うちの子全然できていないじゃん。甘やかしすぎた?
例の落ち込み無限ループです。
甘え
二つの事例に共通するキーワードは「甘え」です。私は自主性を重んじるタイプです。自分でやることこそ一番意味があると考えています。ですから、本人の自主性がなければ無理にはさせません。しかし、その場合甘えん坊の子どもはもちろん何もしません。教員としても親としても甘やかす傾向になってしまいます。
しかも、自分で言うのもなんですが私は優しい人間です。悪く言うと、甘い人間です。厳しいのが苦手なタイプなので、他人にも厳しくできません。他人に厳しくできない上に、自主性が大事だと考えている。自分に甘い人は、どんどん成長が止まります。
このままではいけない。と、考えるも、自主性が大切と考えることも、優しい人間であることを素晴らしいと考えることもやめることはできません。いわば、性格的要素です。
だったら、解釈を変えてやれ!憲法は変えられないけど、解釈は変えられる。みたいな感じです。性格は変えられないけど、解釈は変えられる。
私は甘い→日々の行動の管理が甘いからこそ、目的や目標に意識を向けることができる。
私は甘い→必要以上に関わらないので、自分でできたという達成感を味わいやすい。
私は甘い→良くも悪くも結果が自分次第なので、実は厳しくしているとも考えられる。
すると、自分の考えも肯定できました。不思議と肯定できると、何をすべきかへの思考へつながりました。
甘さには、目的や目標の確認が大切である。甘さには、達成感を味わわせるまで待つ時間を用意してあげる必要がある。甘さには、結果へのフォローが必須である。
どんどん私の甘さが輝いてきました。やっぱ甘いっていいじゃん。フルーツも甘い方がいいし笑。
まとめ
この文章は現在進行しているリアル思考ストーリーです。この週末実際にこの文を書く前まで、本当に落ち込んでいました。どうしようどうしよう。やっぱ向いていないな。
でも、この文を書くにつれ解決方法が出てきました。客観的に考えられるのでしょうか。noteは素敵です。noteさん、ありがとうございます。そして、読者がいることも励みです。みなさんのいいね。フォローが書きたいという意欲を後押ししてくれます。本当にありがとうございます。
行動は思考のあとにやってきます。だから、行動は止めれます。しかし思考は性格的要素で、しようと思ってするものではないので、止めれませんし、変えられません。
変えられないならそれ自体を肯定して、解釈を変えてみる。それが次の行動へとつながるヒントになると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。
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