河合隼雄さんの『こころの処方箋』を読み返していて、そのことについて話してみた。
タイトルを読んで当たり前じゃないかと思った方もいると思う。
ぼくもそうだったけど、河合隼雄さんが後書きで書いている内容を読んでハッとした。
わからないと言いながらも、本を読んだり、その知識から分析をし仮説を立ててわかった気になりそうな時がある。
世間一般的に専門家が期待されている役割と、河合隼雄さんの考えを知り、すごく反省をした。
レッテルを貼ると安心する。
理由がわからないことが人を不安にさせるから。
すぐに決めつけず保留にする
さらに、なるほどと思った話が続く。
本音で話さなかった少年からの言葉を鵜呑みにしそうになるが、決してそうしない。
少年にとっては、真実であると尊重しつつも。
簡単に決めつけられるものではないという態度で、保留にすることにより、あらたな言葉に反応できる。
それがこれからどうなるのか、もどかしさを抱えながらも待ち続けること。
すぐに答えを知りたがるから、いろんな情報を入手するとバイアスがかかってしまう。
だけど、そこで立ち止まる。そして、もっとフラットに物事を見れるようでありたいと思った。