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もしものせかい【子どもにプレゼントした絵本】

こんにちは。書くンジャーズの西嶋です。

毎週、仲間と一緒に異なるテーマについて、noteに執筆しております。

ゴールデンウイークが終わりましたが、いつものような連休ではなく自宅で過ごされていた方も多かったかもしれませんね。

ちなみに僕はというと、毎日のように本を読み続けていました。

そして、オンラインの読書会を通じて、参加者の方と対話をして新しい視点を取り入れたりと自分の考えを広げて深める時間をしっかりと取れた気がしています。

テーマ「子どもにプレゼントしたい本」

さて、今回のテーマは「子どもにプレゼントしたい絵本」です。

正直、紹介したい絵本いっぱいありすぎて悩みましたが、僕は大好きな絵本作家のヨシタケシンスケ著「もしものせかい」を選びました。

あらすじ

「やあおはよう。とつぜんでもうしわけないんだけど ボク もしものせかいにいくことになりました----」 いつもいっしょのあの子がどこかへ行ってしまう。 どうして君なの? どうして今なの? 大事なものを突然失ったとき、思いがけない別れが訪れたとき。 心にぽっかりと空いた穴は、どうやって埋めたらいいんだろう。 なんども読み返したくなる優しい物語。 ヨシタケシンスケの新たな世界が広がる絵本

こころのなかにあるもう一つの世界

この本は、これから大人になればなるほど、わかってくるような一冊だと感じました。

絵本のなかでは、「いつものせかい」と「もしものせかい」があるんだよ。と家のなかにいたロボットが男の子に説明してくれます。

「あの時ああしていたら」「もしこうだったら」とさまざまな“あったかもしれない世界”
きみのこころのなかにあるせかい。
もしものせかいがおおきくなれば、なるほどいつものせかいもおおきくなる。
もしものせかいがおおきいひとであればあるほど、きみのエネルギーになる。

ヨシタケシンスケさんの、詩のようなことばに触れて、涙がこみ上げてきました。本当にやさしい言葉だなと。

僕は、最近とても大切な人と思いがけない別れがありました。

まさしく、心にぽっかりと空いた穴は、どうやったら埋めたらいいんだろう?と、もがいていたのです。

人はいつか死ぬ。それは、頭では知っているのだけど、ウソであってほしいと何度も何度も目を閉じました。

まだ、恩返しもキチンとできていなかったから。

だけど、もしものせかいをふくらませると、いつか、そのもしもはないという現実と向き合うことになります。

だけど、そのもしもでできなかったことを、誰かのために注ぎたいというエネルギーになっていくのだと僕は絵本を通じて教えてもらいました。

僕の目の前にはもういないけれど、大切な人は、こころのなかにずっといて支えてくれているということを。

過去から未来へ、ゆっくりとだいじに

もしもという言葉は、過去を振り返り、大切な人との思い出をいっぱい見つけてきてくれました。

感謝の気持ちが溢れていきます。

そして、もしもという言葉は、その感謝の気持ちを未来に向けて思いを巡らせてくれます。

もしも、大切な人がやりたかったことを僕がいまやったら、きっと人の役に立てるんじゃないかなという気持ちにさせてくれました。

以前は起こってしまったことは変わらないから、もしもなんて考えちゃいけないんだと、ふさぎこんでいましたが、

でもいまは「もしものせかい」に行くことをためらわなくなっています。

もしものせかい。とてもやさしい言葉でつづられていますので、こどもたちにプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

以上、子どもにプレゼントしたい絵本でおおくりしました。



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