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ふく
2023年4月2日 12:29
第1章 破壊第一節 世界が逆さまになっている心臓から碧くてどろどろとしたものが落ちてくる。翔は心を落ち着かせるために、(水筒の)水を飲んだ。これで5杯目だ。とうに喉は潤っている。でも、水を飲まずにはいられなかった。一瞬記憶を失いそうになる。なんとか正気を取り戻す。教授がホワイトボードに世界遺産の名前を書きながら何か説明している。この日、翔は3度パニックになっていて、とうに限界を迎えていた。