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生きる、生活系

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#狂人日記

トラウマから回復するとはどういうことか

トラウマから回復するとはどういうことか

これはちゃんと答えた方が良いなと感じるマシュマロがあったので取り上げます。性暴力被害の過去を持つ女性からの「性被害からの完全な回復は可能なのか?」という相談です。

まず大前提として、あなたがいま経験している感覚過敏やめまいなどの症状の原因がどこにあるのかはこの相談だけでは断定できません。メンタルではなく内臓や神経の疾患があるかもしれないし、あなたも気付いていない心的な原因があるのかもしれない。そ

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ホストクラブの歴史 「1億円稼ぐホスト」はなぜここまで一般的になったのか

ホストクラブの歴史 「1億円稼ぐホスト」はなぜここまで一般的になったのか

かつては有閑マダムが集い、ダンスを楽しみながら飲食する貴族的な社交サロンだったホストクラブ。前編でもお伝えしたように、 「愛本店」がホストクラブの基本システムを作ってから料金体系は大きくは変わっていない。売掛金などの制度自体も昔から存在している。

しかし今では少なくないホストクラブが札束で殴り合うホス狂の煉獄になり果てている。そうした業態を巡ってメディアからのバッシングも後を絶たない。しかしそも

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夜職フェミ女の愛するホストは、高確率でアンチフェミのミソジニスト

夜職フェミ女の愛するホストは、高確率でアンチフェミのミソジニスト

「ホスト」や「ナンパ師」という単語から、みなさんはどのような人物像を連想するだろうか。

女=ATMと信じ込んでいる冷酷なビジネスマシーン?
異常に性欲が強いチ○ポ主体で生きるセックスモンスター?
会話の8割が「ウェイ!」で占められている脳死チャラ男?
経験人数(=即数)を積み上げることに謎の執着を示す異常者?

確かに、こうした想像は間違っていない。巨大すぎる性欲の行き場を求めて街に繰り出るセッ

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成人女性の運動能力は9歳男児とほぼ同等

成人女性の運動能力は9歳男児とほぼ同等

これは全世界的な傾向なのだが、フェミニズムの浸透が著しい先進国各地で「ある犯罪」が増加している。女性の暴力犯罪である。

たとえば中高生を対象にした大阪府の調査によると、男子は女子の2倍以上デートDVの被害に遭っており、特に殴る蹴るなどの直接的暴力の被害に遭う男子児童が著しく増加している。交際相手から暴力を振るわれたことのある女子は10%程度だが、男子は驚くべきことに30%以上が直接的な暴力の被害

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こうして弱者男性は「社会の敵」になった

こうして弱者男性は「社会の敵」になった

「弱者男性」という言葉が、どうしたわけが、次第に一般層にも浸透し始めているらしい。

Google trendを見るとその普及のほどがわかる。

ほんの2年ほど前は一部界隈でしか使われていなかった言葉なのだが、2021年の初夏ごろからメディアでも用いられるようになり、2023年8月現在においては一種の「流行語」とし様々な場面で目にするようになってきている。

この言葉の由来を軽く説明すると、元々は

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結局、上野千鶴子は「永遠の少女」だった

結局、上野千鶴子は「永遠の少女」だった

上野千鶴子の結婚報道が、天地がひっくり返ったような大騒ぎを引き起こしている。当然ながら批判の声が多い。

代表的なのは「<おひとりさま>というライフスタイルを多くの女性に提示しておいて自分だけ結婚するのか!」というものだろう。SNSやWEBメディアで「バズ」を引き起こしているのは概ねそのような意見である。

はっきり言っておくが、筆者はそのような見解からは距離を取りたい。

まず上野千鶴子が「おひ

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解題「君たちはどう生きるか」

解題「君たちはどう生きるか」

「君たちはどう生きるか」という作品を鑑賞するのは難しい。

難しいというか、あるひとつの前提を飲み込んでいないと作品世界全体が意味不明なものになってしまうのだ。その前提とはひとつ、「空想は現実に優越する」というある種の人々のみが持つ特殊な感性である。その感性を極限まで突き詰めていった先にのみ、「君たちはどう生きるか」という作品は成立する。

実際、ホモ・サピエンスにとって「現実」と「空想」の境とい

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映画『バービー』は史上最高のアンチフェミ作品

映画『バービー』は史上最高のアンチフェミ作品

というわけで見てきました映画「バービー」。公開前から原爆ミームを用いたハッシュタグが日本国内で大炎上したり、「強烈なフェミニズム映画」という否定的な感想を漏らした人気漫画家がこれまた大炎上したりと、映画の内容以外が謎の可燃性を見せている作品です。

正直観る気は欠片もなかったのですが、Twitterのフォロワーから「ぜひ観て感想を教えてくれ!」的なマシュマロが大量に投稿されておりまして、不本意なが

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毒親としてのマキマさんと、父性不在時代のエディプス・コンプレックス

毒親としてのマキマさんと、父性不在時代のエディプス・コンプレックス

※ネタバレ全開です。

今更ながら「チェンソーマン」を読みました。作者の「ヤバい女が好き!」という性癖が駄々洩れで、個人的に大変面白く読ませて頂きました。

本作のヒロインと言えば、やはりマキマさんでしょう。支配の悪魔であり、デンジにとってのファム・ファタル(運命の女)であり、しかし疑似的な母親であり、故に近親相姦的な欲望の対象でもある。

マキマさんが「母親」をモチーフに創られたキャラクターであ

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仏教と自殺

仏教と自殺

仏教の基本的な教義は四法印という形で表せる(らしい)。

上品な荒野

なんというか本当に、最近の自分はマジで暗澹たる気持ちになっています。主な理由はこれ。

男が女を対等に扱ったら何が起こるか

男が女を対等に扱ったら何が起こるか

「女性としてじゃなく一人の人間として扱ってほしい」

みたいなことを往々にしてフェミニズムにかぶれた女性は言いたがるんですが、いま地球上で最も「女ではなく人間として」扱われる場所って、2ちゃんねるやTwitterなどの匿名インターネット空間だと思うんですよね。

フェミニストはなぜ非モテ男性を憎むのか

フェミニストはなぜ非モテ男性を憎むのか

「オタクはシコりながら孤独に死んでいけ」という、なんとも慈悲深い宣告がフェミニストによって為された幸福な時代があった。2006年、今から14年前のことだ。