すれ違い
離婚後単独親権絶対維持派の人なら「子供が障害を持っている時に養育費だけ払って会いにこない父親」をどう受け取るのだろう。キモい元父親はこの社会で存在する必要はない、ただ預金通帳のお金であれば良いという人はそれで満足するということかも知れない。
フェミさんの中には「障害を持つ子をワンオペで母親に育児させる元父親は鬼だ。家族を養う賃労働と家事育児介護のケア労働を全部やるのが男の役目だろう。男なら女性様の奴隷として自発的に女性様の支配下に入って女性が指一本動かさなくていいように全てをやれ」とか言い出す人もいるかも知れない。
まあ離婚後母親単独親権絶対維持派の人は自分に都合のいいシチュエーションしか認めないから都合の悪い事例はその存在自体無視するか認めようとはしないと思うのである。
いつもはあまりいいねを押してなくて申し訳ないのだけれど、古賀先生がまとめて紹介してくださっている家族法制部会の議事録であるが、ここの落合委員の出してきた事例は、無論シチュエーションはそれぞれの事例で異なるが、似たようなパターンは時に経験しているのである。
離婚後単独親権絶対維持派の出してくる事例は夫がモラハラDVであるから児童虐待であり(その飛躍は置いておいて)、養育費は出さないけれど子供には面会させろと強要してそれを足がかりに妻の支配を試みるという結構なレアケースじゃないかと思うわけである。
そりゃイクメンプロジェクトとか男性育休という試みで子供との関係性が深くなっている父親というのは増えているだろうけれど、それでも半数以上の父親たちはそもそも離婚したら母子とは今生の別れであり、もう死んだものと考えて関係性を絶っているのではないかと思われるわけである。面会交流だってそれを継続するためにはかなりのエネルギーを使うわけである。
わざわざその日を空けて、子供たちを迎え入れる準備をするわけである。それで何時間かの時間を次も子供が来てくれるように楽しませ続けなければならないわけである。まあ言ってみればデートの準備みたいなものではないか。それを「ちょっと気分が乗らないから」と一方的に中止にされたり延期されたりするとそりゃ悲しいだろう。そういうことが重なると多くの父親はもう関係性を断とうと考えても不思議はない。
つまりは女性たちが望んでいることはイクメンプロジェクトでも男性育休でもなく、後腐れのない捨て金をよこせということであるのかも知れない。
そういう点では男性の育児への関わるを深めたがっていたフ○ーレンスの人はやはりフェミニストさんとはすれ違っていたのかも知れない。
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