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自作マーダーミステリー『Crimson Art』をリリースしました

タイトルの通り、自作マーダーミステリー『Crimson Art』をBoothにて頒布(https://booth.pm/ja/items/2988201)しています。
マーダーミステリー作品はこれまで数百タイトルをプレイヤーとしてプレイし、GMとしてもプレイしてきましたが、制作者としては処女作になります。
一度しかプレイできないマーダーミステリーというジャンルの性格上、ゲームの中身についてはお伝えできませんが、これまでプレイヤー、GMの両サイドで数多くの作品を遊んできた経験は盛り込んでいます。

単なる告知で済ますのもつまらないので、ネタバレにならない形式的な部分での工夫を紹介します。
その前にゲームの幕開けだけ引用しておきます(Boothの商品説明と同じものです)。

現代日本、どこかの地方都市。
知事の瀟洒な別邸で行われる美術展の祝賀パーティ。
新進気鋭のアーティストたちを祝う場というだけでなく、地元の名士たちが集まる社交の場であり、政治談議や経済談義があちこちで花開いていた。
それぞれの想いを胸に6人の男女がパーティに出席する。
人生の転機となるような出来事が待ち受けているとも知らずに……。

形式的な要素では「わかりやすさ」ということに心を砕きました。
作品の完成度には、ストーリーやキャラクター設定、推理の導線、ゲームのギミックといったいわゆる中身以外に、文章の読みやすさ、カード情報の見やすさ、ハンドアウトの構成も含まれています。
またプレイヤーの目につかない部分でおろそかにされがちなのが、GM用のドキュメント類です。この点は過去に記事でも取り上げています。
ゲームの中身はせっかく面白いのに、見づらい、読みづらい、わかりづらいといったUXで大きく損をしている作品がいくつもあります。

『Crimson Art』のキャラクターハンドアウトではこれらを踏まえて、キャラクターの概要と目的(ミッション)をまず記述し、当日の行動などはその後に説明するという構成にしました。
大づかみにキャラクターを把握してから詳細に目を通した方が理解が早いという意図です。
マーダーミステリーをプレイする際は、まずキャラクターの目標を確認するという私自身のプレイヤー体験も反映しています。先に目標を確認することで、どの部分を念入りに読み込むべきか把握できるからです。
いわゆるPREP法で、noteに投降しているレビューも同じ構成を取っています。
ただ、自分が犯人かどうかは冒頭に書かれている作品はあっても、なぜかどのマーダーミステリー作品も目標が最後に書かれています。

GMガイドに関しても、ガイドのドキュメントさえ読めばゲームを最後まで進行できるように詳述しました。
プレイ中に必要となる説明や処理方法はそのフェーズの項目にまとめてあるので、事前読み込みなしでいきなりGMをやることになっても、GMガイドを順を追って読んでいけば、最高の体験とは言わないにせよ合格点の体験は提供できます。
最後までというのは感想戦も含まれていて、キャラクターの目標達成の確認、犯人をどうやって見つけるのかといった要素もガイドで網羅しています。
オンライン作品でGMするのはプロではなくアマチュアということを念頭に、ともかく手間を軽くすることを目指しました。

とはいえ制作者が意気込んでいても、それが実現できていないということは往々にしてあります。
「偉そうに言っておいてまったくわかりやすくないじゃないか」というご指摘があればぜひご連絡ください。対応できるものはアップデートで反映します。

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