#30 フルコミッションという生き方
54歳で会社員からフリーランスになって色々分かったことがあります。
その一つが自分には「フルコミッション」が合っていたんだと分かったこと。
フルコミッションとは、営業職などの完全成果型の報酬制度のこと。
もちろん、私は営業職では無いので、何か契約を取るとか、販売するとか、そう言うことで報酬が発生するわけでは無く、依頼された仕事の成果に報酬が伴う。
会社員の時の収入は"給料"
今は、仕事の成果に対する"報酬"
仕事が無ければ0
何て不安定な、と最初は思ってたけど、だんだんと自分にはこの方が合っていることに気づく。
今では成果連動のフィーか、固定のフィーか、報酬形態を選べるような仕事があると、迷わず、成果連動型を選択する。
自分がそんな野心的な働き方を選ぶような人間では無いとずっと思ってた。
会社に所属し、業界標準と年功で賃金テーブルが上がっていく終身雇用制に安心感があったし、病気になっても有給休暇が2年分あれば40日は休んでも給料が減ることはない。
その他、共済組合とか、色々なセーフティネットがあって日々不安は無い。
だから、安心して仕事に打ち込める。
ところが今は、そんはセーフティネットは一切無い。
病気で働けなくなると収入が途絶えるリスクといつも隣り合わせ。
でも、生きていることを実感する。
歴史を見れば、産業革命から工場制手工業が進み、自宅と職場の概念が出来、働きにいくことが定着する。
そうすると、時間をお金(給料)に変える資本家と労働者の社会に。
フリーランスは、この時間と引き換えにお金を得る働き方から仕事から収入を得る働き方に変わること。
給料→報酬
これは人それぞれ合う合わないあると思います。
もし、独立を目指す方がこれを読んでいたら、不安定な収入になる。
これを受け止めた上で考えても遅くない。
でも、やってみたら、時間=給料より、仕事=報酬が合っている自分が見つかるかも。
過去、狩猟社会から農耕社会、家庭内手工業まで、フルコミッションで歴史を過ごしてきたわけで、元来、人間は、フルコミッションで出来ているのかもしれませんね。
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