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3/13 日声協オンライン研究会: 春日保人

【オンライン研究会一覧】


今回は3/13に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師):春日保人先生〉 の模様をお届けします。

「3/13 日声協オンライン研究会 発表者:春日保人先生」
テーマ《オペラの原点を見つめる》
要旨:隆盛を極めるオペラですが、その歴史が始まったのはおよそ420年前、西暦1600年前後のイタリアです。物事の始まりは突然起こるものではなく、歴史の流れの中で形作られるものです。その中でも、「オペラ」というジャンルの誕生として音楽史に強烈なインパクトを与え、現代に繋がる要素を踏まえた事実上の最初のオペラといわれるモンテヴェルディの《オルフェオ》を通して、オペラの原点を見つめ直したいと思います。

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参加された皆さまからは、

「『オルフェオ』の映像では、指揮者の登場、楽団員の衣装、客席からの演奏等、演出も面白く、1600年代当時の人たちが楽しんだ様子を想像しました。そこから、どう影響が広がっていったのか考えるのにも、原点は大事と思いました。また、古楽ならではの上品さも感じられました。
ミーントーン、美しいですよね!興味深いです。何よりも、春日先生の演奏、素敵でした。」

「古楽音楽のラジオ番組で聴いたことのある『オルフェオ』。ストーリー、当時の楽譜、楽器が表現するところ、時代の中で批評されていたこと、不協和音、ミーントーンなど、専門的なお話を伺うことができて、私は大変勉強になりました。いつか舞台を観たいと思います。ゆっくりと先生の歌唱を聴くことができ、とてもよいひと時でした。有難うございました。」

「学生の時分、『西洋音楽史』の授業を受けた際には、どこか自分とはかけ離れたところにある音楽のような気がして、興味が持てずにいた分野でありました。しかし今日は、春日先生が歌手のお立ち場から語ってくださったことで、その滋味深い音楽の魅力を感じることができました。演奏も素晴らしかったです。有意義な時間となりました。有難うございました。」

など感想をいただきました。

次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。

【次回オンライン研究会のご案内】
川上洋司先生(テノール)

【日時】2021年3月27日(土)15:00~16:45
【テーマ】温故知新~イタリア古典歌曲探訪~ベルカントへ
【要旨】1579年メディチ家の宮廷で歌手をしていたG.Cacciniが当時の人文学者、作家、音楽家、考古学者等と寄り集いGiovanni de’Bardi伯爵の邸宅に於いて古代ギリシャの劇音楽を復活させようとCamerata de’Bardiを結成した。G.Cacciniの貢献によりこのCamerataはモノディ様式を確立した。
このstile recitativoと呼ばれるモノディ様式はrecitar cantandoとも呼ばれ、その後、バロック様式に受け継がれてoperaに於いてrecitativoに発展してくるわけだが、そこから後期バロックそして前期ロマン派、特にイタリアの作曲家達にどの様に受け継がれて行ったのかを学術的ではなくあくまでも声楽家の立場から考察してみる。

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
※現在会員でない方は、正会員にお申込みいただくことでオンライン研究会にご参加いただけます。正会員についての詳細・お申込みはこちらから

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《日本声楽家協会オンライン事業部ページ》
https://nisseikyo.wixsite.com/seigaku
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