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3/27 日声協オンライン研究会: 川上洋司

【オンライン研究会一覧】


今回は3/27に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師):川上洋司先生〉 の模様をお届けします。

「3/27 日声協オンライン研究会 発表者:川上洋司先生」
テーマ《温故知新~イタリア古典歌曲探訪~ベルカントへ》
要旨:1579年メディチ家の宮廷で歌手をしていたG.Cacciniが当時の人文学者、作家、音楽家、考古学者等と寄り集いGiovanni de’Bardi伯爵の邸宅に於いて古代ギリシャの劇音楽を復活させようとCamerata de’Bardiを結成した。G.Cacciniの貢献によりこのCamerataはモノディ様式を確立した。
このstile recitativoと呼ばれるモノディ様式はrecitar cantandoとも呼ばれ、その後、バロック様式に受け継がれてoperaに於いてrecitativoに発展してくるわけだが、そこから後期バロックそして前期ロマン派、特にイタリアの作曲家達にどの様に受け継がれて行ったのかを学術的ではなくあくまでも声楽家の立場から考察してみる。

川上先生

参加された皆さまからは、

「『ベルカント』についての先生のお考え、長年の経験から紡ぎだされる、実感のこもったお言葉から、熱い思いが伝わってきて心を動かされました。とくに印象深かったのは、大きい声や重い声を求めすぎてしまうと、声がジラーレして頭声にうまくパッサージョしていかない、レガートやメッサ・ディ・ヴォ―チェができない、ということでした。学ぶことの多い時間でした。」

「素晴らしい講座を拝聴させて頂き、感謝申し上げます。
NHKホールの天井桟敷で、コッソットのお声が身体中に響いた時の事を思い出しました。」

「古典イタリア歌曲における貴重なご講義で、出来たらいつの日か続編がある事を希望します。」

など感想をいただきました。
次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。

【次回オンライン研究会のご案内】
藤牧正充先生(テノール)

【日時】
4月3日(土)開始15:00 終了16:45頃

【テーマ】
続・自分の言葉で語るイタリア語~イタリア歌曲の表現~

【要旨】
前回のオンライン講義の中で触れたアルテシェニカ、所謂「語り」を今回はイタリア歌曲を題材に、
具体的な実践を交えながら、テキストが語り手のイメージによってどう変化していくか、
より手元に引き付けた「自分の言葉」で語る事によって引き出されるイタリア歌曲のテキストの魅力について考察していきたいと思います。

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
※現在会員でない方は、正会員にお申込みいただくことでオンライン研究会にご参加いただけます。正会員についての詳細・お申込みはこちらから

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《日本声楽家協会オンライン事業部ページ》
https://nisseikyo.wixsite.com/seigaku
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