【読書メモ】コード・ブレーカー 生命科学革命と人類の未来(ウォルター・アイザックソン 著)
遺伝子編集技術で2020年ノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ教授を中心に、科学解説・人間ドラマを含めた上下巻。とても読み切れず、興味を引いたところを拾い読み。
【読書メモ】
コード・ブレーカー 生命科学革命と人類の未来
ウォルター・アイザックソン 著(2022/11/8発行)
https://www.amazon.co.jp/dp/4163916245/
経緯:図書館の新刊コーナーで見かけて
小学校6年の時に、『二重らせん』(ジェームス・D.ワトソン 著)を読み、「自然に秘められた真実を追求する野心と競争にすっかり夢中になった。」上p.29
→『二重らせん』はブルーバックスで図書館にあり、予約してみた。
ダウドナは、自然がどのように機能するかを理解したいという情熱と、発見をいち早く発明に変えたいという競争心に突き動かされ、「二重らせん以来、最も重要な生物学的進歩」と呼んだものを推進することになる。上p.31
プーチンがゲノム編集された人間を作る利益と危険性について語った言葉:
「そうして生まれるのは、数学の天才や優れた音楽家かもしれないが、恐れや思いやり、慈悲や痛みを感じることなく戦うことのできる兵士かもしれない」下p.77
主要な道徳的問題の大半は、二つの対立する見方から成り立っている。一つは個人の権利、自由、選択を尊重しようとするもの。他方は社会、人間という種にとって最善は何かという観点から正義と道徳性を評価しようとする。
例としては、学童へのワクチン接種や、感染症流行中のマスク着用の命令。
ロバート・ノージック VS ジョン・ロールズ
下p.163
COVID−19のゲノム(一本鎖RNA)は、およそ29,900塩基で、コードするタンパク質はわずか29種類。
出典:https://www.nytimes.com/interactive/2020/04/03/science/coronavirus-genome-bad-news-wrapped-in-protein.html
下p.225
→New York Timesの特集記事らしい。約3万という塩基数は各所に書いてあるけど、29種類というのは初めて知った。私が知りたいのはこのレベル。論文が読みたいわけでなく、一般向け解説で十分。できれば日本語が良い。Google翻訳に頼るのが面倒。(泣笑)
RNAワクチンにはDNAワクチンより優れた点がいくつかある。中でも注目すべきは、RNAを、DNAの本拠地である細胞核内に運び込む必要がないことだ。本来、RNAは核の外の「細胞質」で機能する。下p.269
タスキギー梅毒実験などの経験から黒人が医療実験に不信感を抱いている・・下p.296
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