万引き家族

万引き家族をみて、映画のタイトルを見たとき、タイトルの出オチ感がすごいなと感じられたが、実際内容が深すぎた。

終わり方も見る側に考えさせられる感じで、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか・・・世間からすると、ハッピーエンドなのかもしれない。だけど、この物語をみてこの家族を深く知っていく中で、私はバッドエンドだた混じてしまった。感情移入。

血がつながりだけが、家族じゃない。そんなありきたりなきれいごとのようなことを伝える映画だと思ったらそうではなかった。

やはり血のつながりは大切である、でもそれだけではいけない。

血のつながり以上の何かがある。この家族は特殊なつながりでつながっていた。家族という肩書のなかでともに過ごし、それぞれがそれぞれの思いをもって過ごしていた。本当の家族って何なんだろう。

親は子供を選べない。子供も親を選べない。

自分は恵まれた環境にいるとつくづく思う。この映画は見る人によって乾燥は全く変わってくると思う。

家族に完璧なんてない。ましてや正解なんてない。

それぞれの家族の形ある。

是枝監督の映画は人間味のあるいろんな家族の姿を描いた作品が多い。今回のもそうだったが、なんかみてよかったと思える映画だった。あたり前に過ごしている日常を考え直すきっかけとなった。

ここからは自分の個人的な俳優の方たちの感想。

俳優陣を贅沢に使った映画だなと思った。

個人的に演技する松岡茉優があまり好きではない。バラエティー番組に出る彼女は面白くて好きだが、演技になるとなんか気合入りすぎ感というか、少し浮く感じがいやだった。勝手におびえてろの茉優ちゃんは好き。

池松壮亮が好きな私からすると、え、これが壮亮君だったの・・・こういう使い方・・・ってなった。結構上のほうに名前乗ってたからもっと出るのかと思った。

高良健吾もちょっとだった。けどあの新米刑事感よかった。

安藤サクラとリリーフランキーが演技うますぎて。リアルすぎた。

リリーフランキーああいう役多すぎだろ。合いすぎだろ。父になるの時も、こういう役じゃなかった？子煩悩のくそおやじ的な。

万引きしてた長男役の子すごいいいと思った。てかあの子ぜったい成長したらやばくなりそう。イケメン。何歳？（笑）柳楽君パターン。

一人ひとりの配役がよくて、リアルで感情移入できた。やっぱキャスティングって大事だね。