【表現評論】メモリーズオフ　ゆびきりの記憶 　コアレビューその２７　織姫ルート３【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎日付

季節の考察とかやってたけど、普通に１日始まる時に日付が出てました。５月上旬から物語が始まってる。英語で日付書かれても気づかないんだよね。今まで普通に日本語だったじゃないですか。英訳版を出してるわけでもないのになぜ英語表記なのか。

⚫︎プレイ時間

この時点でプレイ時間が５０時間ほど。シーンタイトルは半分も埋まっていません。一体何時間かかっちまうんだ。ゆびきりは過去最長のボリュームかも知れない。

⚫︎なおくんの嫁

お互いちょっと意識してような描写が入ったところでちなつがチョロチョロと出てくる。やっぱりこのルートちなつ絡んでくるなぁ。姫ちゃんルートでちなつをガッツリ絡ませるんなら、詩名ルートとリサルートでその辺をあっさり終わらせたのは正しいのかも知れない。毎回毎回ちなつと他ヒロインの絡みを描いてるとクドいですし。智紗も鈴以外はそんなに絡んでこなかったし。ほたるの別れ話なんかは毎回やるので若干のクドさはあった。こうやって過去を乗り越えて作品はブラッシュアップされていくんですね。シュタゲなんかもそうですね。Ever17とかRemember11の反省を十二分に活かした作品。

⚫︎先生からデートの誘い

ペタペタの試写会が当たったからついてこいと。ペアチケットで二人で行かないとぬいぐるみが揃わないと。ええんか。大崎にチクるぞ。星月先生が芹沢君とデートしてましたって。すでにマリンランドでやってるんだけど、あれは偶然会っただけだから、まだ許される気がする。こんなにガッツリ約束して二人で生徒と会うのっていいんか。教育的に考えて。つばめは臨時の講師だし、授業なんて受けても全く意味ありませ〜んって言ってる不良だからなんでもいいんだけど、こっちは正規の教師でしょ。いいんだよ。ギャルゲーなんだから。

寝てる織姫を起こすとこんなセリフが出てきます。

「ああ、ごめんなさい。純也さん。私、寝ちゃってた？」

メモリーズオフ　ゆびきりの記憶

思わず誰よその男！　って言いそうになったわ。なんか胸が痛いんだけどこのルート。鈴の誘いをキッパリ断った名もなき教師ってやっぱ神だわ。教師の鑑。純也さんは全然ダメ。数学教師かなんか知らんけどええ加減にせえよ。教え子に手を出すなや。俺と数学で勝負しろ。いや、数学だと負ける可能性があるから物理で勝負しろ。どうやって勝負するのか。おまけに星天の主人公と名前被ってるし。イケメンの隼也君に謝っとけよ。いや、こっちが先なんだけど。直樹君もはぁはぁ、純也って一体誰なんだよ。気になって夜しか眠れねえよってなってます。

⚫︎山岸いずみ

店によくきている謎の女。興信所の社員であることを名乗り、織姫のことを調べていると伝えてきます。縁談が進んでいるけど、織姫が乗り気じゃないから、他に男がいないか調べてると。でもさ〜、この人確か興信所の社員ということすら嘘じゃなかったっけ。相当あたおかだった記憶しかない。ここの会話で純也氏が織姫の元彼であることが、いずみから伝えられます。泉が言ってるだけだから、真偽は不明だけど、親しかったことは間違いなさそう。な〜にが純也さんじゃたわけ。お前は数学でもやっとけ。非線形の偏微分方程式でも解いとけ。ジュンヤは水元堂の跡取りだけで十分だっつーの。なんかよくわからんけどめっちゃ嫉妬するわ。この話。なぜここまで話に入り込んでるのか。昔の先生を元彼と呼ぶのも非常に違和感がありますね。元彼というワードには、そんなに歳の差が想定されていない気がする。ということで昔親しかった人、ということにしておこう。元彼ではない。

⚫︎親しくなっていく二人

毎日のようにメールしている直樹と姫ちゃん。これは良くないんじゃないか〜。生徒と個人的にメールしていいんか。コンプライアンスはどうなってるのか。大崎ちゃんと仕事しろ。でもどうなんでしょうね。学校外で何してようと基本的に文句言われる筋合いはない気もしますが。たとえばこれが姉が先生、弟が生徒の兄弟だったとしたら、メールしてるくらいまあ普通の話ですし。休日に遊びにいくのも、おかしいというほどではない。兄弟だったらOKで他人だったらアウトになるんでしょうか。倫理って難しいね。基本的に学校外で生徒と関わらないというのが最適解な気がするけど、倫理的な最適解が全てにおいて最適かどうかはわからない。そんな最適解マシーンみたいな先生ばっかりだと学校すげーつまらなそう。学校が面白い必要があるのかは別問題として。教師とは難しい職業です。聖職とはよく言ったもの。

ペタペタを鑑賞した後、夕飯を求めて彷徨った挙句、どこも行列なので織姫の家で作って食べることになりました。いいのか。先生が生徒を家に呼んで。大崎仕事しろ。なんのためにいるんだお前は。無実の関口君に文句つけるためにいたのか。