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なぜ、今、日本か。

シンガポールから日本へ

シンガポールって、ただマーライオンがいるだけの国じゃないんです。
新しい技術を世界で先駆けて実証することが好きなシンガポール。最近では世界の最先端の場所、ショールームとしての役割も果たしてる側面があります。
僕はそんなシンガポールに昨年末まで住んでいました。

”会社を辞めて新しいことを始める”、とシンガポールの友人に話すと、みな口を揃えて、
”新しいことするならシンガポールで始めれば良いじゃん”
日本に帰って新しいこと初めても、出る杭打たれるんでしょ?失敗許してくれないんでしょ?”と言われました。

今僕が取り組んでいることは、(具体的に内容を説明していないこともありますが、、)ユートピアのように聞こえるプロジェクトだし、
もしかしたら、頭おかしくなったと思ってる人もいるかもしれません。
新興宗教でも始めたんじゃないか、、、とか。。

いやいやっ、僕はいたって正気ですが!

では、なぜ僕は日本に帰国して、日本で始めたのか。

日本が持つ思想に魅せられて

海外に住み外国の友達と日本について語るときに、常に感じた”日本が持つ考え方や思想”の素晴らしさ。

今、日本に限らず多くの先進国を中心に、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさが求められています。

いかに効率的に稼ぐか、カネでカネを生む仕組み、資本主義のルールは主に欧米を中心に発展し、それらがアジアも含め世界に広がってきました。

一方、精神的な思想については、東洋で発展してきました。特にインドや中国、そして日本で。
東洋的哲学や仏教の発展は、西洋のそれとは一線を匿す形で進化を遂げてきました。

そんな東洋の中では、インドや中国は現在経済成長が凄まじい。GDPも伸び続けている。そんな中で、インドや中国から今このような発想が出てきにくい環境にあると感じます。
もう、GDPだけじゃない違う豊かさも必要でしょう、と言い出す人は少ないし、そもそもそんな必要なし。

そんな中、日本は良くも悪くも成熟した社会。GDPという指標では大国アメリカには勝てず、中国との差はどんどん開くばかり、近い将来にはインドにも追い越されることが明白。
どうやって日本は世界に対してプレゼンスを出していくのか。

経済成長を諦めるという話では全くもってないです。引続き、経済成長と科学技術の発展もしていく必要があるし、アメリカにも中国にも引けを取らないという気概で世界をリードしていくべきと思います。

ただ、ここで言いたいのは、GDPが全てではないということ。他の国々も金銭的な成長、終わることない儲けることばかりを追い続けることの疲弊や弊害が顕在化してきている社会の中で、この日本が、日本の持つ考え方を軸にした新たな豊かなの指標や考え方を出せる局面にあのではと思っています。

逆にそれが出せるのは世界では今、日本しかないと本気で思っています。

僕が進めている、”お金を使わない新しい価値提供の仕組み”の発想は、日本人が古来から持っているアイデンディティからくるものです。

徳を積む、生きがい、和を以て貴しとなす、、、。

こういった多くの、日本で古くから伝えられてきた概念や考え方は、海外の人たちからとても日本らしい、魅力的な考え方として、彼らの目にうつっているようです。

日本の生きがいが世界のIkigaiへ

私はシンガポールにいたときにヨーロッパ出身の方から、
あなたのIkigaiはなんですか?
と尋ねられたことがあります。
僕は最初なんのことだろうかと思いました。

彼は続けて、言います。
”日本人ならみんなIkigaiを持ってるのではないのか?”と。

よくよく調べてみると、Ikigaiという言葉は世界中で使われるほどの言葉として認識されているではないですか。
Ikigaiという本が世界でベストセラーになっており、日本人が知らないところで、日本のIkigaiが大々的に広がっているのです。

Ikigaiとググってみると、こんなベン図が出てきます。

写真:BODETREE, ADAPTED FROM FRANCESC MIRALLES

What you love:自分が好きなこと
What the world needs:世の中が必要としていること
What you can be paid for:対価を得るに値すること
What you are good at:自分が得意なこと

これらの重なり合うところがIkigaiと解釈されているのです。これが正しいのかどうなのかはよく分からないけど。。
どこかの外国の方がこういう風に整理してバズらせたので、これがIkigaiとして通っているみたいですね。あながち間違ってはないんだとは思いますが。

日本とは”和”であるということ

また、先月インド人と日本食を食べにいった時の話。
インド人からいつものように質問攻めにあいました。今回は日本について。

インド人:”今食べてるこの日本料理、日本語で和食って言うんだろう?”
僕:”あぁそうだよ”

インド人:”日本人が着ていた服のこと、和服って言うんだろう?”
僕:”あぁそうだよ”

インド人:”じゃあ和というのは日本という意味とも言えるな”
僕:”まぁそうだな”

インド人:”じゃあ和ってなに?”
僕:え〜っと、和は、英語にするとハーモニーかな。すなわち、そこにはいろんな人が存在していて、その中でそれぞれが助け合いながらうまくバランスを取っていること、これがハーモニーであり、和だよ。すなわちこれこそが、日本なんだよ。

こう説明しながら、自分で言ったことに自分で勝手に感動してました。
日本ってすげぇ!と思ってたら、
やはりインド人からも、日本ってやっぱりすごい国だなと言われました。

こういう考え方は資本主義のいくら自分が儲けるか、勝つか負けるかという発想とは一線を画しており、
今世界から求められている考え方だと思います。日本が世界に誇る豊かな社会の考え方。

世界に注目される日本

2020年オリンピックに向けて、世界から日本が注目されます。
こんなモメンタムは何十年、何百年に一度かもしれない。

既に世界で日本に関する報道が始まりつつあります。そして特に今年末や来年頭くらいから報道が加速されるでしょう。それは決してスポーツだけではなく、ライフスタイル、食文化、そしてIkigaiや考え方とうも報道されることが期待されます。

僕は、それまでに小さくてもしっかりと事例を作り、
そして世界に対して、これが日本が持つ考え方を実装した豊かさのあり方なんだよって示したい。

なぜ日本か。なぜ今か。

これが僕がこのタイミングで日本に帰国し、日本で始めた理由。

僕は、自分が好きなことや得意なことを、それを必要としている人にGiveし、それをもらった人がまた違う誰かにGiveを渡していく。お金を使わない新しい価値提供の仕組み。ありがとうで繋がるPay it Forwardの世界を創っていきます。

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