見出し画像

インスタ広告のクリック単価公開するわ

インスタ広告始めてみようと思いネットを少し検索すると「インスタ広告のクリック単価の目安は○○円〜○○円です!」みたいな記事を見かけますがあれは嘘です。

「嘘」というか正しく言うと「適当」で、他記事に書いてあるものをコピペしているだけでさらにその元となっている記事が間違っているから「間違った情報がどの記事にも書いてある」という地獄になっています。

インスタ広告に限ったことではないのですが、ターゲットや商材が違えば単価はまったく異なるものになるってことを実際のデータを使って紹介します。

これはイベント集客に関するMeta(インスタ、Facebook)広告の管理画面です。"結果の単価"という列にクリック単価が表示されているのですが、クリック単価は平均して10~30円程度になっています。

こちらはほぼ同じターゲットに対してマネーイベントの広告を配信した結果です。クリック単価は200〜300円程度となりました。

これは似たようなターゲットに対しての広告であっても商材やサービスが異なることでクリック単価は10倍以上差が出るということを示しています。


同じ商品・サービスの広告であったとしてもクリック単価を変える要因は多数あり、そのひとつが広告クリエイティブです。

単価を決めるオークションの要素は「入札価格」「推定アクション率」「広告品質」の3つで、どれかひとつが変わるだけでクリックやインプレッションの単価は大きく変わります。

Facebookの広告オークションでは、利用者とビジネスの両方に最大の価値をもたらす広告が落札されるため、全体的な価値が最も高い広告がオークションの勝者となります。全体的な価値は、主に次の3つの要素から判断されます。

入札価格: 広告主がその広告に対して設定した入札価格(つまり、広告主が目的達成のために支払う用意がある金額)です。広告オークションで入札を管理するにはいくつかの方法があります。詳しくは、入札戦略についてをご覧ください。
推定アクション率: 特定の利用者がその広告でアクションを実行するか、その広告経由でコンバージョンに至る可能性(つまり、その利用者に広告を表示することが広告主の目的達成につながる可能性)を示す推計値です。注: クリックベイトやエンゲージメントベイトは、広告パフォーマンスの向上につながりません。
広告品質: 広告を見た人や非表示にした人からのフィードバックや、低品質とみなされる広告の特徴(情報の隠ぺい、扇情的な表現、エンゲージメントベイトなど)といったさまざまな要素から判断された広告の品質指標です。

Metaビジネスヘルプセンター:広告オークションについ

これはあるサービスで使用した広告クリエイティブ(バナー)別の数値です。
同じオーディエンス(ターゲット)に対して同じ商材、同じランディングページを使った広告だとしても、広告クリエイティブによってクリック単価は安いもので60円、高いもので240円とかなりの差があります。

したがって「インスタ広告のクリック単価は○○円」「○○業界のクリック単価は○○円」というのを鵜呑みのするのは問題です。

インスタ広告のクリック単価に関しては「サービスや配信ターゲットによって10円くらいから300円程度まで幅広い」くらいのことしか言えず、事前にクリック単価を予想しようとすること自体が得策ではありません。

そんな役に立たないシミュレーションをこねこねするのは止めて、ランディングページと広告クリエイティブの改善に時間を使ってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?