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「インスタ広告のCPAが高騰している原因はなんですか?」への回答

広告運用の成果指標として多く採用されるものがCPAなのですが、当然この数値はよくなったり悪くなったりします。

運用している人は毎日数字を追っているのでその変化や経過を理解しているのが普通ですが、運用を外注している担当者が
「え、なんでCPA悪くなってるん??」
と思うのも当然です。

先日週次でのCPAが30%程度上昇していたことに対して「問い合わせ単価が上がった原因はなんですか?」と質問をいただいたので、このときに考えたことをメモしておきます。

結論:原因をひとつに特定することはできない

数値に影響を与える要因は無数にありどれがどのくらいの影響を与えるのか検証することは不可能です。

さまざまな可能性からこのへんかなと予想することくらいしかできず、これは逆に数値がよくなったときも同様です。

考えられることとして大きなところでは、

たまたま

多いのは「たまたまこの期間のCPAが高かっただけで統計的に普通のこと」というパターンです。「なんで3日連続雨が降るのでしょうか?」みたいなことです。

CPAなどのネット広告の数値は常に変動しているため、短い期間(=少ないデータ)での数字を比較すると誤った判断をすることがあります。

クリエイティブの枯れ(摩耗)

同じ広告クリエイティブを使用し続けているとクリックなどのユーザーからの反応が悪化していくのが一般的です。

それによってCPAのような成果が悪化するというパターンもあります。

媒体の都合

アルゴリズムの他に人為的な調整を行うなどMeta社の都合でこちらで管理できないものです。公式のものではないのでどこまで本当かはわかりません。

参考:FB広告の品質ランキングと、内部CPA有無問題について

季節要因

夏休みは問い合わせが発生しにくいとか年度末に売れやすいとかサービスや商品によっての季節要因かもしれません。

大事なこと

まずはその悪化が本当に起きていることなのかたまたま起こったことなのかのあたりをつけることが大事です。

たまたま成果が悪くなって統計的には普通のことなのにむやみにオーディエンスや広告の変更を行うとデータ収集の期間に入り成果が悪化します。

参考:Metaビジネスヘルプセンター 情報収集期間について

その上で成果が悪くなっているのであれば、広告クリエイティブの差し替え、広告セットの作り直し、オーディエンスの調整などの施策を検討してください。

関連記事(外部サイト):インスタ広告にかかる費用と外注する場合の金額相場【1万円でも可能】

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