元木大介 @ai_syacho のツイートから読み解く「生成AIでシステム開発はどう変わるのか?元木大介氏のツイートから読み解く」(2024年7月17日〜7月30日)
特に需要の高い部分とその解説
1. 自然言語プログラミングの進化と課題
元木氏のツイートからは、自然言語プログラミングが急速に進化している様子が伺えます。特に、Cursor Composerの登場は大きなインパクトを与えました。
Cursor Composer: 複数ファイルの一括修正、依存関係を考慮した修正などを可能にする、AI搭載の強力なエディタ。元木氏自身もBabelに似た機能を実装していたことから、その革新性を高く評価しています。 (https://twitter.com/ai_syacho/status/1816107535713329192)
しかし、自然言語プログラミングは発展途上の技術であり、いくつかの課題も存在します。
LLMの学習不足: 自然言語プログラミングでは、AIがプログラミングに関する十分な知識や経験を持っていない場合、意図しないコードを生成することがあります。そのため、開発者自身がAIの特性を理解し、適切な指示を与えることが重要になります。(https://twitter.com/ai_syacho/status/1816817723747582300)
長文プロンプトの管理: 複雑なシステム開発には、長文のプロンプトが必要となります。複数ファイルに分割したプロンプトの管理や、AIが理解しやすい形で記述する技術が求められます。(https://twitter.com/ai_syacho/status/1817758344230433208)
2. UI駆動開発とシステム生成
元木氏は、AI時代のシステム開発では、UIから開発を進める「UI駆動開発」が重要になると考えています。Babelは、このUI駆動開発を実現するためのツールとして開発されています。
Babel: 空間コンピューティング技術を用いた、視覚的なシステム開発ツール。UIを直感的に操作することで、システム全体の構造を把握しながら開発を進めることができます。 (https://twitter.com/ai_syacho/status/1813684815885136110)
UI駆動開発では、ユーザーの視点からシステムを設計できるため、UX/UIの改善を迅速に進めることができます。
3. AIエージェントの台頭と課題
AIエージェントは、AI技術を活用して自律的にタスクを実行するプログラムです。元木氏は、AIエージェントがシステム開発においても重要な役割を果たすと考えており、BabelにもマルチAIエージェント機能を実装しています。
AIエージェントの活用: 元木氏は、AIエージェントを開発チームのメンバーのように扱い、それぞれに役割を割り当ててタスクを実行させるという、新しい開発スタイルを提案しています。(https://twitter.com/ai_syacho/status/1813689356768747989)
しかし、AIエージェントの活用には、いくつかの課題も存在します。
制御の難しさ: AIエージェントは自律的に動作するため、その行動を完全に制御することは難しい。適切な指示を与え、AIの行動を監視する必要がある。
再現性の確保: AIエージェントが実行したタスクを再現するためには、その過程を記録し、必要に応じて再現できるようにする必要がある。
まとめ:
元木氏のツイートからは、生成AIがシステム開発のあり方を大きく変えつつあることがわかります。自然言語プログラミングやUI駆動開発、AIエージェントといった新しい技術が登場し、これらを組み合わせることで、これまで以上に高速で柔軟なシステム開発が可能になります。
しかし、これらの技術は発展途上であり、AIの能力を最大限に引き出すためには、開発者自身のスキル向上も必要不可欠です。
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