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アイディアが、どんどん出てくる考え方

ビジネスに関わるすべての人と一緒に、3分間で「ビジネスIQ」を高めていく「西野ゼミ」のコーナー。

今回は、ロジカルシンキングと対をなす「クリエイティブシンキング」 (創造的思考) のさわりです。

思考を止めるな!


前回は「ロジカルシンキング」について、そのメリットなどをお伝えしてきましたが、ロジカルシンキングのデメリットについても触れておきましょう。

・感情が考慮されない
・新しいアイデアを出すのには向いていない
・柔軟性が失われることがある

ロジカルシンキングは万能ではありません。

こうしたデメリットを補うのに非常に有効なのが、「創造的な攻めの思考」
・・・すなわち「クリエイティブシンキング」です。


「クリエイティブシンキング」という呼称は、ロジカルシンキングほど一般的にはなっていません。

僕自身も、この「剣と盾」の思考を「対をなすもの」としてセットにして大事に扱ってきたものの、実は自分の中でもずっとうまい呼び名が決まっていなかったんです。

あるとき、F&Pジャパン週例朝会の西野ゼミのコーナーの中でこの話を紹介した時に、
「それじゃあまあ、これを『クリエイティブシンキング』とでも呼びましょうか」とイキオイで言ってしまって、ようやくそれで呼び方が決まったんですね。


クリエイティブシンキングは、「直感」「感情」が情報源になっているので、人間らしいダイナミクスや個人の価値観が元となり、「人ったらしい」感情に訴えかけるアプローチができるようになります。

例えば、私生活ではこんなメリットがあります。

・話が面白くなる
・初対面の人との会話で困らなくなる
・アイディアが次々に湧いてくる
・魅力的な人に思われる
・好奇心が湧いて、学習意欲が向上する
・ストレスが減り、幸福度が上がる

仕事では、こんなメリットがあります。

・新しい解決策を導き出す
・会議で有意義な発言ができる
・リーダーシップが取れる
・企画力が上がる
・さまざまな状況に柔軟に適応できる
・イノベーションを促進する


ロジカルシンキングが堅牢性安定性を重視しているのに対して、
クリエイティブシンキングは創造性拡張性に富んでいて、可能性を広げる役割を持ちます。

両者は相補的な関係にあり、一方がアイデアを生み出すとき、もう一方はそれを現実的かつ実行可能なものに練り上げるのに役立ちます。


理系も文系も、どっちがいいとかでよく論争が起きていますが、
両者が協力して補完し合うことでチームとして良い成果にたどり着けるわけですね。

そして、両方をバランスよく鍛えて使えれば、一人でも着想しながら思考を深めていくことができます
(このゼミは、一人でも両方できちゃう人を目指しています)


クリエイティブシンキングにも、やはりいくつかの手法があります。

ブレインストーミング
マインドマップ
SCAMPER
水平思考 (ラテラルシンキング)
抽象思考
類推 (アナロジー)

いずれも、頭のネジを外してツッコミなしボケ放題の奔放な時間を作り出してくれる愉しい技なので、のちのち少しずつ紹介していきたいのですが、、、

なかなか日常生活の中では難しそうな思考法を取り入れるのもちょっとアレかな、
という人でも、お金をかけずに創造的思考力を高められる Tips はあります。

新しいことを始める
本屋へ行く
気づきノートを持つ
自分と違う属性の人、異業種の人と話す
自然の中で過ごす
瞑想する、お風呂に浸かる
いつもと違うメディアに触れる

「いや、それ思考法と違うだろ」とツッコまれるかもしれませんが、
身の回りで意識的にできることをまずやって、「思考のクセをつけて、行動レベルで習慣化する」ことが大切なんです。

最初は意識的にくりかえし行っていくと、徐々に無意識にできるようになります。無意識的に行動ができるようになったとき、思考は自分の中に定着した状態にあります。


これからの西野ゼミでは、
こうした行動がなぜ創造的思考力を高めることにつながるのか、についても解説しますし、
本能的に理解できるようになることで習慣レベルに刷り込んでいくことを目指していきたいと思います。


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