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トップアスリートと仙腸関節障害

我が国における国立スポーツ科学センターにおいて診療が行われた仙腸関節障害を有する選手に対してMRIを撮像し、STIR高輝度変化の有無と症状、有症状期間、種目との関係を検討した報告を紹介します。

下のCT画像は最近来院されたゴルファーの仙腸関節障害です。

ゴルファー CT画像


参考論文:Magnetic resonance imaging findings related to sacroiliac joint pain in high-performance athletes

高輝度変化を認めた12名の種目内訳は、フェンシング、卓球、バドミントンが各2名、モーグル、レスリング、ゴルフ、ウェイとリフティング、ライフル射撃、きょうえいが各1名だった。

仙腸関節障害は、基本画像診断所見が乏しいと言われてきていました。
しかし、過度の運動を行っているアスリートにおいては有症状期間が長くなると仙腸関節高輝度変化が出現することが示唆されています。

競技種目と高輝度変化

足部を設置して歌詞を固定し骨盤を回旋させるスポーツが多かった。
特に非対称な負荷を反復するスポーツにおいて顕著である。
参考論文:Sacroiliac Joint Dysfunction in the Athlete: Diagnosis and Management
Peebles, Rebecca DO; Jonas, Christopher E. DO, FAAFP


バレエダンサーの前後開脚

参考論文が見当たらず論文自体を紹介はできないのですが、ワイドに足を開くスポーツにも多いと言われています。
確かに当院でもバレエやダンサーの仙腸関節炎が非常に多いので、オリンピック競技でないために国立スポーツセンターの受診は統計に含まれてはいませんが、臨床的にはこういった競技特性も仙腸関節障害が多いと感じています。

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