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年末恒例の苦行【栗きんとん】の裏ごし

いよいよお正月に向けてカウントダウン
おせち料理の一つ【栗きんとん】の準備をしました。

栗きんとんは、おせちの中でも
黄金に輝くアイドル的存在な気がします。

我が家では大変人気なので
毎年、母が大量に作ってくれていました。

子ども達がそれぞれ
実家から離れて暮らすようになっても
年越しは皆、実家へ集まり

年越し蕎麦を皆で啜り、紅白を観ながら
栗きんとんの餡になる、金時芋の裏ごしを
疲れたらバトンタッチして順番に手伝います。

これがなかなかの苦行で

ゆく年くる年の頃には全員ヘトヘトになり
金時芋の裏ごし作業が終わる。



実家の立地は向いにお寺
後ろに神社といとう変わった立地で
向いのお寺から除夜の鐘が鳴り
年越しが始まり、後ろの神社では
新年を迎えた初詣がはじまります。

除夜の鐘が鳴ると、子ども達(私達)は
皆で歩いて鐘を突きにお寺へ出かけ
鐘付きを済ませると、その足で
神社の初詣へお参りするのも恒例です。

私たちのお参りが終わる頃になると
鐘付きは終盤になり
初詣をする人がたくさん集まり
さっきまで静まり返っていた深夜も
一時、賑やかになります。

実家の家の前の歩道は
自転車の駐輪で溢れるくらいの年もありました。
(遠い目…)

さて、鐘付きも初詣も済ませ
皆で実家へ戻ると先ほど苦労して
裏ごしした餡がホーロー鍋で艶々と
黄金に輝く栗きんとんに仕上がっています。

いつも私たちが出かけている間に
母が仕上げてます。

保存容器に移し替えている母の側へ行き
横で覗いていると鍋や木ベラに着いた餡を
「舐める?」とニコニコの母

喜んで「舐める!」と言いながら
木ベラと鍋を手にして
(嗚呼…またしてもその手に…)

舐めるでしょ🟰木ベラと鍋を洗う、片付けましょう。

こうして母の目論見通りになり
「美味しい!美味しい!」の後は片付けをします。

これが母との大晦日栗きんとん作りの流れでした。

何度か裏ごし前の準備から一緒に手伝い
教えてもらった作り方

今年は栗きんとん作りもしました。

思い出記憶レシピ
【栗きんとん】


金時芋3本を用意して
2cm幅の輪切りにし、スジの部分まで
皮を剥き
、水の入ったボールでアク抜きをします。

皮剥きもなかなかハードです
皮はスジの所も残さず剥きます
硬いので気をつけましょう。

アク抜きをした芋が浸る水位で
金色の餡になるように
クチナシの実を
1つ割り、お茶パックに入れて
芋と一緒に茹でます。

実を割るのが硬い場合は
粉々になりますが
パックに入れてから生板で潰しても大丈夫です

芋は箸を刺して火が通ったのを確認したら火を止めて
クチナシの入ったお茶パックごと外します。

クチナシが芋を金色に煮てくれます✨


ゆで汁は少し残し、砂糖50g適量(好み)加え
残り汁と砂糖が溶けて全体に絡まるまで
中火で少し煮ます。

火を止めたら、シロップ漬けの芋を
木ベラを使い鍋の中で適当に潰します。

潰した芋が熱いうちに裏ごし器を使い
裏ごしします。


季節的に冷めやすいので
手際よくスピーディに作業します。
(これがなかなかのプレッシャー)

なるべく冷まさないようにしたいので
私は裏ごしお替りするまで
鍋は五徳の上で蓋をして置きます。

ゼーハーしながら芋全ての
裏ごしが済み、餡が出来上がったら…
(ゼーハー…)

お見苦しくてスミマセン
頑張り過ぎて酸欠状態です
(爪の付け根が紫色…)



餡を鍋に移し替え
栗の甘露煮のシロップ適量
みりんは、鍋にひと回し入れ
水飴1瓶(今回はもち米水飴を使用)を
鍋に入れ、焦げ付かないように
木ベラで混ぜながら弱火にかけます。

この【もち米水飴】がなかなか
良い仕事してくれました✨



全体が混ざり艶が出てきたら
栗の甘露煮を入れて優しく混ぜ合わせ
黄金に輝く栗きんとんの出来上がり!

いっぱい出来て感極まり🤩

以外と作り方はシンプル
焦げつきさえ注意して簡単に作れます。

とにかく【裏ごし】が大変な栗きんとんです。

今回は一人で10人分くらいを作り
私、酸欠状態になりましたね。
皆で苦行くらいがちょうどいい…

そりゃ子ども達が集まったら
手伝わせる訳よね。。

お母さんいつも美味しい栗きんとん
ありがとうございました🌰

もち米水飴を使ったら品の良い甘さに


今回使用した【もち米水飴】は
信州土産に目にする【みすず飴】で有名な
飯島商店本店で見つけた水飴です。

しなの鉄道で上田駅から徒歩圏内
信州旅の際は是非に

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