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「ムゲンのi」を読んだ
「ムゲンのi(上・下)」 知念実希人 双葉社を読んだ。
眠りから醒めない〈特発性嗜眠症候群イレス〉という難病の患者を3人も同時に抱え、神経内科医の識名愛衣は戸惑っていた。霊能力者である祖母の助言により、患者を目醒めさせるには、魂の救済〈マブイグミ〉をするしか方法はないと知る。
愛衣は祖母から受け継いだ力を使って患者の夢の世界に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む。
次々とマブイグミを成功させる愛衣は、次第に、患者のトラウマが都内西部で頻発する猟奇殺人と関係があることに気づく。しかも、その事件は23年前の少年Xによる通り魔殺人とも繫がっていた。
愛衣は難事件の真相究明に立ち向かう。
(ムゲンのi|双葉社 より)
最初はファンタジー強めかなぁ…と思ったけど、上巻の終わりには不穏な雰囲気が。
うーん、どんな関連があるんだ? と、見事に謎解きも楽しめる。
まぁ、途中で、少年Xは予想できるんだけど、それでも「えー、そうだったの?」となるところがすごい。
患者一人一人の絶望からの救出の物語も、素晴らしい。
この世に愛があふれているといいのにね。
そんな読後感でした。
恐縮です