庭園にハマったきっかけはひょんなことから
今日は庭園についてお話ししたい。
ぼくはあるきっかけから庭園にハマり始め、今ではどこか旅行へ行くたび庭園に足を運ぶようになった。
もうかれこれ、7箇所以上は巡ったんじゃないかと思う。いまではどこか遠出すると、近くに庭園がないかマップで探す癖が付いた。
そして最近は、YouTubeで庭の映像を流しつつリラックスしてみたり、
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庭についての雑誌買ってみたり、
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とにかく、庭園への関心が高まっている。そんなぼくにとって魅力的な庭園、実はハマったきっかけはひょんなことからだった。
そのきっかけは、
ひとり旅の計画倒れからだ。
青春18切符を使用して、『大阪→福井の往復ひとり旅』を1年半前に実行した。旅自体にとくに大きな目的はなく、大阪発着で往復していい感じに旅ができないか考えた結果、たまたま福井県になった。
当時は、福井駅へ行っても何があるかなんてわからなかったので、とりあえず有名そうなお寺に行けばいっか、ぐらいざっくり計画していた。
だが、到着してまもなく、計画していたお寺行きのバスが時間変更したりイロイロあって結局行けないことが発覚。「あれ？ここまで来た意味とは？」と、路頭に迷ってしまった。
頭がパニックになり普段ならぜったい行かなさそうな、『無料観光案内所』へなぜか入っていった僕。この時の心境は今でもよくわからない。
いまの時代、とりあえずスマホでなんか調べて、てきとーに観光すりゃあいいんだけど、なんかせっかくだしやったことないことやってやれの精神で足を踏み入れたんだと思う。
そこでまったく予想していなかったことに、観光案内所のおばちゃんが庭園を薦めてきたのだった。当時の僕は、庭園なんて年を召した方の娯楽場所だろ、なんて今思うと酷いことを内心考えていた。
でもそんなことを思ってもしょうがない。特にやることもなかったので仕方なしに行ってみることにした。正直、他の選択肢もイマイチピンと来なかったし、スマホで調べる気力もその時はなかったし、せっかく勧めてくれたし、と半ば諦めムードで庭園まで歩いていった僕。
徒歩で20分ぐらいだったかな、真夏で暑い中、ようやく到着。あーしんどかった。
そのときの庭園には人がいなかった。僕一人だけの世界。木陰が暑さを紛らわし、おいしい空気が吸い放題。なんだこの空間。味わったことない…！と、急にその空間に虜になった僕。
歩き、周りの木々を見渡し、水を見て落ち着く。これ『が』、いや。これ『で』、よかった。派手さや突出したモノが無く、ただ自然を自然に観察している自然なままな自分があるという事実。それでよかったんだ。
はるばる大阪から福井まで鈍行列車で5時間かけて来た。計画していた目的地へ行けず、暑い中興味のなかった庭園に来た。本当なら何してんだ自分って責めたかったけど、なぜかその時こころの中は満たされていた。
そこからというもの庭園から派生し、日本文化、わびさび、茶、粋、などの日本の美学のような分野が好きになり、日本のふか〜い思想へと興味が向いていくようになった。
あのとき、無料観光案内所のおばちゃんが薦めてこなかったらどうなっていただろうか。本当に今は感謝している。あのおばちゃんの顔は思い出せないが。ありがとう。
一人旅をすると思いがけない経験ができるのかもしれない。これも一人旅だからこそだと思う。ぜひやってみてほしい。
あと、一人旅中には、普段ならしないような小さなことをやってみるのがいいのかもしれない。無料観光案内所に入るとかね。
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