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結局パナソニックに戻ってしまう。その理由は「使う人」が設計しているから、と推測。その2、スティック掃除機の分かってる感。

タイトル画像:パナソニックのスティック掃除機、webの写真

前回、パナソニックの製品ばっかり家に増えてきた、その理由は、という記事を書きまして、注目記事にもしてもらいました。

・毎日冷蔵庫を使ってる人が商品化に関わってる
・完璧に使う人を想像して作ってる

のどちらかかな?という想像。さらに、ある意味それまでの常識に反するようなことも商品ができる体制、についても言及しています。

同じ日に見たスティックタイプの掃除機にも、この視点があるのです。

スティック掃除機大流行

ダイソンの未来感のあるスティックタイプ掃除機を始め、shark、国産、インテリア系の会社、工具のマキタ、など、まさに流行だなー、という感じ。

どのメーカーも、

・強力だぜ
・おしゃれでしょ?
・ベッドの下も大丈夫
・サイクロンで目詰まり無し!
・軽いです
・重い?でも自走しますよ!

などの売り文句。

色々あります。この中にない要素でパナソニックが登場したわけです。

我が家で感じた課題はゴミ問題

このタイプの掃除機は、ボディを小さくするのに寄与する、サイクロン型のごみ収集機能が多く使われます。

稀に紙パックタイプもありますが、容量の問題もあって、十分な「溜め」ができなかったり、吸引力が普通タイプより落ちたり。

サイクロン式のゴミは、いずれゴミ箱に捨てることになるのですが、その時にゴミが舞い上がる問題が。

ネットでも困ってる人がいるようです。

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画像:サイクロン ゴミ、で検索したときの他の検索候補

パックが要らないことはメリットですが、細かいチリがうまくゴミ箱にすんなり入ってくれず飛び散る問題。

これが決め手で、我が家には導入されてなかった。

そこにパナソニック降臨、我が家に導入しない理由を潰してきた!

パナソニックのアプローチは、なんと、「本体にゴミを溜めません方式」。

掃除が終わった直後は当然掃除機にゴミが溜まってます。

充電ステーションに立てかけると、この本体内のゴミを自動でステーションが吸い上げるのです。

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画像:充電ステーションに置くと、掃除機側のゴミをステーションが吸い取る仕組みの写真

何という分担。充電ステーションは、掃除機本体より大きく作れるので、そちら側に色々と機能を持たせることができます。

当然メリットが

これにより、我が家の導入を見合わせた課題が消えました。

①本体吸引機構はフィルターを使わない方式が選べる

これにより吸引力は落ちません。

②ゴミ捨てが超簡単

なぜなら、ステーションのゴミはパック。溜まったらポン!とまとめて捨てられるわけです。

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画像:パックでまとめて捨てられる、という説明の写真

もちろんデメリットもありますが発売

機能的に分離しましたが、その機構の分ステーションのサイズは必要だし、価格も上昇。

ここで、パナソニックの商品化決定プロセスに想像が飛びます。

どんな製品を計画するときにも、デメリットが無い!ということはほぼないでしょう。

今回もそこ。

でも、突破して見事に製品化。

デメリットがある、でもメリットがある。利便性、価格、市場価値、ニーズ、どれを重視しているか、で発売できるかできないか、が決まります。

またまたここに企業の柔軟性を見てしまうのです。

今回の製品を「デザイン思考」の観点で逆引き

・ゴミ捨てを清潔に面倒なく行いたい

をスタートに置いたように思えます。実際その順番かどうかは分かりません。

しかし!誰もやってなかった仕組み。自走式の丸い掃除機は充電ステーションでのゴミまとめはやってましたが、今回と使用感と目的は違う。そちらは、やらないと不便、ということもあります。

やはり、この商品にも前回記事と同じ感想を持ちました。

よく世の中で「私もゴミ捨てなんか分担してます」とゴミの日に袋をそこまで持っていく方の話があります。

でも、ゴミを遡れば

・掃除する
・それをゴミ箱に
・家中のゴミ箱からまとめる

までやって初めて大きな袋になるのです。

つまり、日頃掃除をおこない、さらにお手伝いではなく、ゴミをゴミ箱に捨てるところまでやってる人でなければリアルに課題とできない気がするのです。

(1)意思決定の際に、そのような人が関わり、しかもしっかりその意見が尊重される

(2)もう一つ考えられるのがもしくは完璧なプロファイリング!

(3)または調査がすごい!

この辺が考えられますが、例により推測です。でも、企画、設計、製造、販売、までやってた会社にいたので、そんなに外れてはいないはず。

困ったなー

今ある掃除機、壊れてるわけではないので買いにくいなー、でも欲しいなー。

改めて。社員でもなく関係者でもない、単なる理系の端くれの家電ウォッチャーでございます。

しかももう一個語りたい家電が家にあるのですが、それもパナソニック。こうなったら第三弾も書きます。


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