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「なんとなく」という程度の習慣がロスを生む。インスタントコーヒーから見るプロセス改善の簡単なスタートは?

タイトル画像:ビンと袋に入ったインスタントコーヒーの写真

コーヒーは好きですが、コーヒーの代替品としてではなく、インスタントコーヒーそのもの、も好き。

スプーンで測ったりしません。

カップにビンからサラサラ、お湯をジャー、で秒で飲める手軽さ。

そんなインスタントコーヒーライフで、とある習慣が積み重なりのロスを生んでました。

詰め替えパックが入らない運用がそもそも悪い

自分がいけないんですが、90g用のビンを使い回してます。冷蔵庫の棚の高さに合ってるが理由。

対して詰め替え用はお得をうたうから、だいたい割と多めで販売してたりしまして、今回は160g。

いつも入り切らない。

そうすると、入れ替え直後にはタイトル画像のように、

①袋
②ビン

の二つが誕生するのです。

ちなみに、開封したらすぐに冷蔵してます。香りの持ちが全然違うので、常温派の方も、次に買ったら冷蔵庫に入れてみてください。

ここで問題です

あなたは、①の袋、②のビン、どちらから飲みますか?

自分は

①の袋をやっつけ、袋を捨てて、あとはビン、という順番でした。

理由は

・なんとなく
・早く中途半端な袋を冷蔵庫から無くしたい

という程度。

袋から使うのとビンから使うのと、時間を考える

しかし、ある時、というかさっき。

行動の時間を考えてみたわけです。

袋から入れる手順は、

・冷蔵庫から取り出し
・袋を止めてるクリップを外し
・折り畳んだ袋の口を伸ばし
・入れやすいように袋の口をとがらせ
・サラサラっと
・袋の口を戻し
・クルクル折り畳み
・クリップで止めて冷蔵庫に

対してビン。

・冷蔵庫から取り出し
・蓋を開け
・サラサラっと
・蓋を閉めて冷蔵庫に

圧倒的に飲めるまで、さらに後片付けも時間がかからないのがビン。

例えば20秒の差が出たら、それが20杯。

ならば、400秒。6分ちょっと。

ビンから使い始めて、それが空になったらまた袋から入れることをすれば、この差はほとんど無くなります。

つまり、時短を考えれば「ビンから使う」のが良い。

6分の価値

仮に6分だとします。

自分が人月計算するなら、一応ベテランさん、技術屋さんレートで一月あたり120万円とします。月給じゃないですよ、外注人件費。

20日稼働だと人日6万円。

1日8時間稼働として、1時間当たり7500円。

6分だとこの1/10なので750円。

つまり、インスタントコーヒー1袋分以上、損してるのです。

なんでそうなったか

そもそもなんで効率悪いやり方をしていたか、は、書いたように「なんとなく・気持ち悪い・習慣」です。

1人が台所でインスタントコーヒー淹れるだけでもこんなことがあるわけです。

世の中には、ものすごい数の「なんとなく」があります。

そして、それは気付かれてないものがほとんど。

なぜこのロスが気づかれないか

非常に簡単。

多くは

ロス、課題、と考えられてないから

です。

全ての設計された工程は、技術の変化、積み重ねによる気付き、作業者の慣れ、やってみて分かったこと、などを内包します。

つまり、「想定とは異なる」ことがほとんど。

しかし、そこに問題意識がなければ、当然見直しなど誰も行わず、知らず知らずに毎日ムダを積み重ねてるわけです。

生産ロス、まで拡大するとこりゃ大変

台所でインスタントコーヒーを入れる、という計算なら大したことありません。

これが製造工程の計算ならどうなるでしょう。

毎日すごい数のプロダクトを製造する流れに存在するロスは、こういった手順一つで莫大な金額になるはず。

簡単な結論

問題意識を持つ
課題を発見する

ことが重要です。

学生に色々教えてますが、それも「作り手側」に回ってもらうため。

それには、まさにこの2点を見つけられる「嫌な目」が必要、と考えてます。

それにしても、触ってる途中でエディタのベータ版に勝手に切り替わり、さらにiPhoneでは戻せず、イライラしながらこの記事を書く作業、これもロス。なんとかしたい。

まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!