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「性別は問わない」という今風の競技参加要項。リュージュ。

タイトル画像:トイレの男女のマーク

冬季オリンピックも終わり、パラリンピックが楽しみです・・・などとふわふわしたことを書くほど素直じゃありません。

政治的な内容がそこかしこに、さらに綿密な計画に基づいてアスリートファーストを貫いたとは思えないあちこちの準備状況。テレビは相変わらずの人気の後追いのみっともないバカ騒ぎ。

なんといいますか。できる人がゆるゆるとした準備でやればいいんじゃないんでしょうか。

そんな中で、今まで知らなかったことも。というか、結構知らないことだらけなのですが、割とキャッチーな話題を見つけました。

リュージュを含む「そり」競技

残念ながら、この競技の放送がほとんどなかった印象。

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他に、ボブスレー、スケルトン、という疾走系の競技は軒並み放送が無いのか少ないのか(衛星が入りません)。ちょっと調べたけど、過去の時間ってことも含め、地上波での放送予定は見つかりませんでした。

ゲームが目指しているスピード感と迫力を生身でやってるわけですから、見せ方とうんちくとうまい具合に絡めれば、結構面白いコンテンツになるはずなんですが、放送の人たちは(以下自粛)。

さて、そり「遊び」だとのどかですが、そり「競技」となるとものすごいことになります。

ボブスレーはクールランニングという映画でもおなじみ、2人とか4人で格好いいマシンのようなそりに乗り込み、乗ったらあとは加速は重力まかせ、ち密な操作で減速しないようにコントロールするだけ、という繊細さ。

マシンの開発にもかなり金がかかり、氷上のF1などと呼ばれたりしてます。誰が呼んでるんでしょうか。

リュージュはあおむけに板の上に寝っ転がり、足を先にすっ飛んでいく競技。直接足でコントロールするため、二本のブレードの先端がイトマキエイの頭のところみたいな形をしてます。

CTスキャンが終わって出ていく感じ。超高速で。

スケルトンは、リュージュとは逆に「腹ばい&頭から突っ込む」という命知らずスタイル。自分の顔の10cm下に、100km/h以上の速度で氷のコースが通過していくので、体感速度はかなりすごいことになってんじゃないでしょうか。

リュージュの種目

このリュージュ、4つの競技に細かく分かれてますj。

①男子1人乗り
②女子1人乗り
③2人乗り(性別は問わない)
④チームリレー

ほうほう、二人乗りてのもあるんですね、のところじゃない!③にご注目下さい。それだけ引っ張り出します!

③2人乗り(性別は問わない)

当然気になるポイントは太字にした部分。性別は問わない。

なるほど、これぞ性差のない競技。とにかく誰でも2人なら良い、ということ。

男女平等、など1世紀前から言われながら、なかなか形にならないことが多い中、なんという競技でしょう。

夏季オリンピックにも性別問わない競技が!

それは馬術。6種目ありますが、全部男女オープン。日本代表だと名前と年齢で有名な法華津選手(なんと、前の東京オリンピックに出場しており、さらに2012年のロンドンオリンピックにも出場!)がいますが、3大会出た井上選手という女性も活躍しています。

ちなみにヨットにも北京五輪までは男女オープンの種目があったんですが、ロンドンからすべて男女別になってしまい、もったいない。

男女の性差がなく活躍を、といった理念的な目で見れば、良さげな話になるのですが、実際は男女別であるからこそ、女性が活躍できる面があります、というか、そんなのすぐ分かります。

男女問わず100m走を東京オリンピックでやっていたら

もし実現していたら、確かに平等ですね。性別はなんでもよろしい、ということで。

でも、記録を見てみましょう。

東京オリンピック男子100m走決勝の結果。

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決勝で最下位の記録で9.98秒。なんだそりゃ。

ここで女子の記録は。

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金メダルの記録も、男子100m決勝に残れません。

明らかに現在は男子の記録が優勢。実際、科学的に追い込んでいったら女子の方が100mは速いもんね、みたいなことがあるのかないのか分かりませんが、少なくとも直近の記録はこれ。

性別を問わない競技にしたら、女子選手が決勝種目に残れない競技は、夏も冬もたくさんあります。

現在、リュージュを含めて男女オープンな競技は、体格や骨格や筋肉の違いだけがあまり成績に直結しないもの、というのに限られているような気がします。

この時流に乗って、無理やり作っても面白いんじゃない?

冬季オリンピックでは、これまでなかなか上位に入れなかったフィギュアスケートのアイスダンス、ペアの選手たちもメダリストになれました。「フィギュアスケート団体」という新しい種目ができたことで。

陸上の400mハードルで日本がメダルを取れたように、一人だと叶わないものが、団体だと違う力関係になる、というのがなかなか興味深い。

ならば、多少無理やりでも、SDGs的に!と軽い気持ちで時流に乗ってしまって、

・ソフトボールvs野球(守る側のボールを使う)
・男女必ず5人ずつピッチに入れないといけないサッカー
・逆転ペアスケート(リフトされるのは男、と決める)
・カーリングはそもそもそのまま男女別廃止でいけそう
・新十種競技(女子が勝ちやすい種目もうまくミックス)

など。また、射撃、アーチェリーなどのギア系スポーツもひょっとしたら男女の区別を外すことができるかもしれません。

では、世界の平等のために・・・

国別の対抗というのもやめてしまって・・・は、やりすぎです。平和な争いはそもそも面白いのです。

なんでも平等が良い、というのではなくて、平等と分担と、をうまく使い分けましょうよ、というものすごく当たり前のことを認識し、あとはどんどんチャレンジしてほしいもんです。

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