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報道の姿勢。香川県ゲーム条例パブコメ不正追及。

香川県の条例。ゲーム依存症を防ぐために、定めた条例。

ゲームの「やりすぎ」はもちろん良いことではありません。

自分でもゲーム開発しながら、自分ではゲームに手を出さない生活をしてました。自制が効かないのを知ってたから。

問題なのは、正しい情報に基づいて、正しい手法で、正しい条例だったか?というところ。

放送局が問題に切り込んだ

KSB制作番組『検証 ゲーム条例』が最優秀賞 民放連盟賞・中四国地区審査会 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送

今はオリンピックすご〜い!みたいなことと、芸能人のクイズと、バスの旅と、大量生産食品のランキングばっかりやってるテレビ局。

本来は、権力の監視、必要で正しい情報の報道、という責務があるのです。放送法をご覧ください。

KBSがこの条例を問題視し、検証を行なって放送したこと、が素晴らしい…と褒めかけましたが、これが、報道の役割なのです。

何が問題?

まとめて言えば、

・根拠の希薄な理由
・パブコメの不正収集と理由疑惑
・情報不公開
・憲法で定められた権利の侵害の恐れ

など。

ゲーム以外の分野からも問題視されながら、条例は制定されました。

実際ゲームは悪いの?

個人的に作りながらも思っていたのは、「時間を取られる遊びだなー」ということ。でも、取られてまで遊ぶ、ということをしたくなる「楽しさ」があるからなのです。

ゲームに限らないと思います。

缶蹴りを大人の知恵と武器でやったりすると、たぶん3日くらい楽しいです。でも、社会人が平日にそんなことやってたら、仕事ができません。

部活も。炎天下の校庭でへとへとになるまで毎日練習。さて、時間はゲームより使うこともあり得ますが、「悪い」とされているでしょうか。

つまり、なにごとも「やりすぎ」はいかん、という当たり前の話なのです。

ゲームの楽しさやコミュニケーションで生活が豊かになる人もいます。それは、どのアクティビティでも同じ。

でも、勉強が楽しくなったら?→悪者にはならない

勉強のやり方を面白く中毒的にすることもできます。

実際、自分の高校受験の勉強はそんな感じでした。自分で編み出した勉強法を試して、成績が良くなるのがゲーム的に面白くて。

寝ないで勉強してました。

いいかげんに勉強やめなさい!と怒られた記憶はありません。

勉強=社会の役に立つもの
ゲーム=社会の役に立たないもの

というのが、世間の一般的な認識ではないでしょうか。

役に立つ・役に立たない

生きるのに必須なこと、という順番でこの役に立つランキングができているように思います。

いわゆる衣食住と義務教育。

ゲームは、なくても死なないです。でも、いわゆるテレビゲームにとらわれず、「遊び」と考えたらどうでしょう。

たぶん、コミュニケーション、情操教育、において「遊び」の役割は重要、というのは、わざわざ書くまでもなく認識されてると考えられます。

では、その「遊び」を社会は提供できているのでしょうか。

公園の規制

あれやるな、これやるな、の看板が立てられまくった公園。木陰でぼーっとしてれば怒られませんね。なんだそりゃ。

NHKがこのテーマについて取材、報道もして、さらにページでまとめています。

クレームに対して、過剰反応するのが今の自治。

クレームに対して、本来は、説明をして理解を求めるプロセスを踏む必要があります。そうでなければ、言ったもん勝ち。

しかし、クレームそのものが、コミュニティーの崩壊した人間関係の中で、黒か白しか結論を持ってない人から出る、という状況もあります。

ならば、規制の看板立てれば、一件落着。

このページでは、「それはいかん」という取り組みも紹介されています。

外で遊ぶな?じゃあ、家で遊ぶよ

空地も公園もカツオたちのように野球ごっこもさせてくれません。

自分は社会人ですが、一日中遊んでいたい。キャッチボールも球蹴りもしたいのです。でも、近所では禁止項目。

遊び場を取り上げておいて、ゲームを悪者にしたら、次は何をすればいいんでしょう。

社会の役割

理解の無い、声の大きい人の声、というのを上げさせなくするのが社会の役割ではないはず。

未来の子供たちが健やかに成長できる環境を作ること。

でも、自治体担当者だって大変なのです。クレームを放っておくと、いつまでも同じことを言われ、対応をしてないとそこもクレームに。他の仕事も忙しい。ならば、と簡単に対応する気持ちもわかる。

なので、この報道は正しいのです。

ゲームがどうの、ではなく、社会的におかしなことはおかしい、ということを発信し、何も考えてなかった人にも、問題を考えてもらう。

結果として、世論というものが正しくなる。

報道の皆さん、お願い

普通にやりましょう。

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