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視覚障害の友人 食事の時に出会った違和感=「配慮」という名の思考停止

そもそも食べるのはハードモード

皆さんも、もしできるならやってみてください。目をつぶった状態でご飯を食べること。恐らく、まともに完食することができないと思います。

チャーハン

チャーハン、丼、ならいけるかもしれませんが、それでもちゃんと食べきるのは苦労すると思います。

視覚障害者の食事事情

視覚障害者にも色々な状況があります。生まれつき目が見えない人もいますし、成長してから目が見えなくなった人も。

特に生まれつきの人は、みんながどうやって食べているのか、を知りません。親もまずは食べてくれる事優先で、いつの間にか独特のスタイルが出来上がることもあります。

途中で失明した人も、不便を解消するのに、色んな食べ方を工夫せざるを得ません。

最初の違和感

部下に視覚障害者を持つ、ということになり、最初は元いた部署の部屋から通ってもらいました。自然と自分も元所属の同僚たちとも仲良くなり、彼を交えて最初に昼飯を食うことになり。

なるほどこうやって歩くのか、などを観察しながら注文まで進み、定食がやってきました。

正直に書くと、食べ方がかなり言葉を選ばないならワイルドな感じ。皿を口に持っていき、かきこむような食べ方。中途の失明という彼ですが、やはりどんどん変化せざるを得なかった、とあとで聞きました。

そこで、こうやったら?と食べ方についてアドバイスしようと思ったのですが、周囲は何事もないように振る舞ってるので、これは自分が知らない考え方があるな、と瞬時に気づき。

同僚に後ほど聞いてみたら、視覚障害者は自分なりの食べ方があるから、指摘しない、ということ。違和感とは、彼の食べ方をスルーしてるように見えた風景です。友達がそうしてたら普通どうする?と思ったわけです。

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これは早食いのイラスト↑

いや待て待て待て、と。視覚障害者だってカッコよくある方がモテるし、デートの時に食べ方で損をしてももったいない。絶対できないこと、じゃないならチャレンジしたっていいんじゃない?と後ほど正直に部下にはそのように伝えたところ…

そんなこと初めて言われた

とのこと。むしろ、驚きました。かっこよく食事できることを望んでない訳じゃないよね、と確認すると、もちろんカッコ良くありたい、ということ。

そもそもカッコいい食べ方ができてなかった事に言われるまで気づかなかったそうです。

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日々の生活で、障害のある方に接してる人は少ないと思います。 幸い様々な方と仕事で知り合い、様々な気付きがありました。その気づきを書いていきます。 一見雑に見えることも書きます。リアルな接触体験は、ヒューマニズムに溢れたものばかりではないのです。 そのため、少しだけ敷居を作らせていただきます。

様々な障害を持つ友人がいて、一緒に活動するだけで、様々な知見が得られます。無力を感じることも。 でも、少しでも自分の気づきを世の中にシェ…

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