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バーチャルミュージアムコミュニケーター・知尋みうと無涯館の活動

概要

架空の博物館「無涯館(むがいかん)」で働く女性・知尋(ちひろ)みうを中心としたキャラクターコンテンツ(以下、当企画)。
1分以内のショート動画を主軸に、博物館や学びの楽しさを共有することを目的とする。
現在ショート動画は、YouTube Shorts・TikTok・Instagramの3媒体で展開中。
長尺動画はYouTube限定とし、静止画での発信はTikTokとInstagramのみとしている。
X(旧Twitter)では、動画公開報告や知尋みうの無涯館での日常などをポストするほか、各地のミュージアムの活動や博物館学・文化資源にまつわる情報のリポストを行う。

YouTube https://youtube.com/@miuchihiro_mugaikan
Instagram https://www.instagram.com/miuchihiro_mugaikan
TikTok https://www.tiktok.com/@miuchihiro_mugaikan
X(旧Twitter ) https://x.com/miuchihiro_vmc

コンテンツ作成:ニシ(ライター) プロフィールはこちら
※現在は基本的に1人でコンテンツを作成中

活動の目的

「0から1へ ミュージアム好きの裾野を広げる」

当企画は、
・ミュージアムを世間にとって日常的な存在にし、ミュージアム好きの裾野を広げること
・まったくミュージアムに行かない人を、初心者、ライト勢、エンジョイ勢へ変えること
を目的とする。

ミュージアムは、教養のある人々だけが楽しめる、特別な存在ではない。
一般的には市民に開かれた場所であり、館内に入れば教養の有無に関係なく来館者は平等、いろいろな層が楽しめる場所なのだ。
とはいえ現在、ミュージアムの将来は安定しているだろうか。余暇の過ごし方が多様化している今、ミュージアムはさまざまな娯楽と競合または共存しなければならない。

「まずは館の存在・活動を知ってもらいたい」
筆者が取材などでミュージアム関係者に話を伺うと、施設の属性やジャンル、規模に関わらず、こうした言葉をよく耳にする。
総務省の統計を見れば、「趣味・娯楽」の種類別行動者率は、「美術鑑賞」だけでも2016年から2021年の5年で8ポイントも減少していた(19.4%→11.4%)。
大型展覧会の混雑を見れば錯覚しそうになるが、ミュージアム好きが思っているほど世間はミュージアムを身近に感じていないかもしれない。

一部の熱烈なファンだけでは、ミュージアムを支えられない。文化財を未来へ受け継いでいくためには、「少数派の理解者だけがわかっていればいい存在」ではなく、多くの人々にとって身近な存在として常に意識される必要があるのではないか。
ミュージアムを訪れる人数全体が増えれば、そのなかから自然とリピーターやガチ勢が生まれるだろう。その考えのもと、筆者は当企画を立ち上げた。

ミュージアムに行くという「1」が生じれば、あとはおのずとそれは2にも5にも10にも100にもなる。各館の内部にいる人々の力を、筆者は信じている。
筆者は基本的にミュージアムの外で活動する人間なので、来館者に近いポジションで0→1活動を続け、ミュージアム内部の方々に託す算段だ。

ターゲット層

ミュージアムへ行く機会が年に0〜1回の人々
社会全体のミュージアム利用者数を増やすため、ミュージアムにまったく行かない&ほぼ行かない層を第一のターゲットにする。
親しみやすい娯楽や日常的な話題と絡めたコンテンツから、ミュージアムを身近に感じられる働きかけを試みる。

中高生を中心とした若年層
ミュージアムは現存の人類の財産を未来へ届ける存在である。
そのため、次世代を担う若年層に早いうちからミュージアムに触れてもらうのも課題のひとつだ。
こちらに関しては、学校の勉強に結びつくような内容、中高生に人気の話題を絡めた内容の両方向からアプローチしていく。

現在のコンテンツ内容

展覧会感想
チャンネル開設当初から投稿しているジャンルである。
基本的には仕事等に関係なく、個人的に行った展覧会を紹介している。

毎月の注目展覧会
毎月、「X月に始まる注目展覧会」と称した動画を2〜3本投稿している。
1本につき紹介する展覧会は3件ほどで、毎月5〜10件ほど紹介する。
ティックトックでは情報収集をしている人が多いのか、今ではメイン中のメインコンテンツになりつつある(8月開始の注目展覧会part1は8月27日現在、1万6000回PVを達成)。

この館どこだ? ミュージアム当てクイズ
無涯館開館後に始めたシリーズ。いわゆるアキネイター風クイズである。
あらかじめ視聴者には回答が示され、知尋みうが「はい・いいえ」で答えられる質問をして候補を絞っていき、最終的に答えにたどり着く過程を楽しんでもらう趣旨である。

超超初心者向けQ&A
無涯館開館前に投稿していたシリーズ。
ミュージアムにあまり行かない層向けに、ミュージアムに関する豆知識を取り上げる。
秋ごろから、開館前の動画のリメイクを起点に再開する予定である。
なお、筆者は「超超初心者」に代わる、もっとカジュアルで親しみやすい言葉がないか現在頭を悩ませている。

博物館で使えそうな英語シリーズ
雑談
他の動画にリソースを割いているので途絶えているが、年内には再開させる予定。
特に英語に関しては、汎用性が高いと見ているので、なるべく高い頻度での投稿を目指している。

知尋みう

バーチャルミュージアムコミュニケーターとして働く30代女性。
学芸員資格を持っているが、無涯館では来館者の学びの助けとなる教育普及活動に近い業務に就いている。
とある事情で、過去の記憶が一部曖昧になっている。そのため、大学で学んだ内容や就職後の仕事内容について忘れていることが多く、コミュニケーターという仕事を通して、自分も学び直している最中。
学生時代は、日本文学(近現代)を主に学んでおり、児童文学研究会に所属していた。
極めて平凡で真面目な人間だが、無涯館では人間以外の常識で動きがちな館長や他の職員に振り回されている。
【その他のプロフィール】
出身地:東京 誕生日:11月3日(文化の日) 身長:158cm


知尋みうイラスト

バーチャルミュージアムコミュニーケーター

知尋みうの肩書き。
無涯館での定義は「対話を通して、来館者・博物館・専門家の架け橋となる存在」となっている。
現実で活躍しているアートコミュニケーターやサイエンスコミュニケーターを参考にしつつ、デジタル媒体を通して、ミュージアムや学びの楽しさを多くの人々に伝えていく。

無涯館

人ならざるもの(いわゆる人外)が、人間の博物館に興味を抱き、見よう見まねで作り出した博物館。
館長はじめ、職員に一般の人間はほとんどおらず、神と呼ばれる存在や精霊、妖怪、幻獣が多数を占める。

収集対象は「知識」としており、一般的な学問だけでなく、サブカルチャーや遊びを伴うもの、個人の人生(体験談)など幅広い情報を収集している。
館長たちが持ち寄った私物もいくつか収蔵しているが、現在のところ調査・研究は進められていない。

施設全体が可変式で、館長たちが望めば、建物の形や部屋の数、間取り、窓の位置、調度品・什器はなんでも変えられる。それゆえに、全貌を把握できている者は少ない。
しかし、そもそも館長は「博物館らしい」見た目の建物を用意しただけであり、博物館という概念を理解していないため、ところどころ不自然な箇所が生じている。
現在、知尋みうがかつて学んだことを覚えなおしながら、館長や他のスタッフに博物館学を説明している段階である。

館長たちは、人間以外のルールのもとで動いているので、人間の感覚とはズレが生じる。
・虫は「来るな」と言えば済むため、防虫対策の概念がない。
・「この間」の感覚が世紀単位。
・寿命がないor長いので、知尋みうに対して100年後も存命であることを前提の話をしてくる。

沿革

2023年4月20日
 ニシがショート動画を投稿するための個人SNSとして各アカウント解説
 個人的に行った展覧会感想や博物館豆知識などの動画を投稿開始
2023年10月
 現在の知尋みうの前身となるキャラクター登場
2023年12月
 注目展覧会を紹介するシリーズの投稿開始(以後、毎月更新)
2024年2月
 知尋みうの本格的なキャラクターイラスト制作開始
 100日間毎日その過程を投稿する
2024年5月18日(国際博物館の日)
 知尋みうのキャラクターイラスト(立ち絵のみ)完成
 無涯館開館

中長期目標

超超初心者向けミュージアムガイドの制作(目標:2024年内)
「今やっている展覧会はどう探せばいい?」
「博物館ってどこから入ればいいの?」
「ちゃんとオシャレしなくちゃダメ?」
「何か持っていけばいいものはある?」
といった普段ミュージアム慣れしていない人々の疑問を解決し、ミュージアムへ行くハードルを下げる案内コンテンツを制作する。
ミュージアムへ気軽に行ってもらうためのものなので、利益は出さず、無料配布やコンビニでのプリントサービス利用を視野に入れる。

Live2D化(目標:2024年内)
ミュージアムに馴染みがない人々のなかでも、特に若年層に親しみを持ってもらうべく、現在の知尋みうのキャラクターや動画のデザインはVtuberを参考にしている。
現在は静止画だが、よりVtuberらしさの演出を目指し、動画内でLive2D表現ができるようにする。

生配信(目標;2025年前半)
現在、当企画は一方的に発信する形式のもののみとなっている。
コミュニケーターである以上、来館者との相互コミュニケーションは不可欠である。
特に、生配信スタイルの活動は、視聴者とリアルタイムでコメントを通じてやりとりできるため、優先度は高い。
ただし、どんな生配信にするのか、企画などの準備を行う都合上、タイミングは慎重な姿勢で決定する。

鑑賞グッズの制作(目標:2025年内) 
無涯館開館前の話だが、ミニバッグや小さい財布、鉛筆など「ミュージアムに持っていきたいもの」という動画シリーズを7つほど出した。
もしも今後、知尋みうや無涯館のグッズを出すとすれば選択肢は無限にあるが、当企画はミュージアム初心者を増やすことを目的にしているので、「初心者にとって鑑賞の助けになるようなグッズ」を第一の指針にする予定である。

各ミュージアムへの取材(目標:2025年以降)
現在、知尋みうや無涯館の動画は「個人活動の延長」と主張している。YouTubeはじめ、現時点でこの活動による利益は一切発生していない。
撮影可の展示品があっても展覧会の紹介や感想にあまり使わないようにしているが、現地で撮影したポスターなどは「個人」として利用している。
もちろん、メインコンテンツである動画の収益がなくても、わざわざ事業としなくても、取材自体は可能ではある。

しかし現在筆者の健康面が不安定なため(別記事参照)、各方面にアポイントやコンタクトを取って話を進めようとすると、かえって迷惑をかけてしまう可能性がある。
そのためしばらくは、「架空のミュージアムである無涯館を舞台に、バーチャルミュージアムコミュニケーターの知尋みうが知識を収集しながら人々にシェアする」という創作表現の体裁を取る。

しかし、もしも今後活動体制が安定したり、このコンテンツを事業として成り立たせることができたりしたら、さすがに今と同じままでいるわけにはいかない。
その際は、博物館・学び系メディアとしての性格を強め、各館や博物館に関わる仕事をしている方、専門家などへの取材を本格的に行えたらと思っている。
現在ではまだ難しい、インタビューや内覧会レポートなど活動の幅を広げていきつつ、活動の核である初心者向けコンテンツを引き続き制作できればと考えている。

ウェブサイトの作成(目標:2025年前半)
当企画の主軸コンテンツは動画である。これは、よほど大きな外的要因がない限りは変更しない。
しかし、動画を見る環境にない人への導線づくりや、動画のプラットフォームでは限界がある部分をフォローするため、サブ扱いでウェブサイトの制作を検討している。
取り上げた館や展覧会のデータベースだったり、行ったことのある館がある地域を塗りつぶした日本地図だったり、知尋みうや無涯館の設定画、短編小説などを載せてみたい。

博物館の絵本制作(目標:2026年初頭)
知尋みうには「絵本が好き」という設定がある。
それを活かし、さらに小さな子どもにも博物館に親しみを持ってもらえるように、「博物館を題材にした絵本を、知尋みうが制作する」という企画を考えている。
これは主に配信で制作過程を公開し、最終的に冊子として無涯館のグッズのひとつとして頒布することを目標とする。

オリジナルミュージック制作(目標:2026年以降)
ここからはかなり、目標というよりも夢のような話になる。
ショートにしろ、ロングにしろ、当企画の動画にはなんらかのBGMを使用している。
特にショート動画は、取り上げる内容に合わせたり、そのとき流行っている楽曲を使ったりと、毎回試行錯誤している。
そのたびに筆者は「気軽にデフォルトで使える音楽があれば」「しかも博物館を題材にしている曲なら……」としばしば考える。
というわけで、いずれ自分で自由に使えるオリジナルミュージックの制作も目標のひとつとする。

ところで、筆者は、まずは自分でやってみたい性分である。
本来、イラストは外注で済ませればいいものを、いずれきちんとした発注をする際に仕様を把握しておきたいからと、全然絵なんか描けないのに自分で立ち絵を制作してしまった。
なお、Live2Dも最初は自分で勝手を理解してみて、それから本職に任せるつもりだ。

つまり、音楽もある程度自分でベースを作りたい。
筆者の音楽経験は、ピアノを幼少期に少々、合唱は約10年、ギターはFコードで挫折。
合唱をこれだけやっていれば音楽センスが磨かれそうだが、残念ながら筆者は作曲ができるほどには至れなかった。これは筆者の音楽センスの問題であり、合唱が悪いわけではない。

これこそ最初から本職に頼るべきだろうが、それでも筆者は自分でやってみたい。
簡単なコード進行になってしまいそうだが、どんな話題にも合ってメインの音声を邪魔しないBGMを目指す。
できれば博物館を絡めた歌詞をつけたいが、そうすると最終的に知尋みうによる歌唱動画の公開が順当だろう。
しかし、合唱経験があるのは筆者であり、知尋みうは声楽のトレーニングを受けた設定は特にない。ここも大きな課題になりそうだ。
そのため、実現させるにしてもかなり時間を要するのは確実である。優先度も他より高くないので、長期間かけて目指す項目とする。

Vtuber(配信者)形式の実績づくり・就職や社会復帰の支援(2027年以降)
この記事は企画概要を記載するためのものだが、ここまで来たら筆者が叶えたい目標は実現が難しくても記してよいとする。
具体的には、「自分の知名度をあげたい専門家」と「病気や怪我など、通常の就労や外出が困難な人」を対象として、彼らがVtuberとして活動して次のステップにつなげる事業を立ち上げる。

厳密に言うと、知尋みうはチャンネルのキャラクターであり、アバターを持つ配信者ではない。無涯館という世界で生きる、架空の人物である。
ただし、安定しない活動規模と頻度、そしてなんでも自分で挑戦することから始めたい筆者の性分により、実質セルフ受肉Vtuber状態になっている。
(少なくとも、知尋みうの声に関しては、できるだけ早いうちに交代したい)

もともと動画作りに関してはVtuberの動画や配信を参考していることもあり、数年ほど研究と動画投稿を続けたとすれば多少はノウハウが溜まっていると想定する。
その経験や知識を活かして、Vtuber形式で自分の専門性を出した配信や投稿をして知名度を高めたい人、一般的な就労は難しいが配信業ならできそうな人を支援する(プロデュース業と言えるかもしれない)。
その場合、知尋みうと同様、無涯館のバーチャルミュージアムコミュニケーターとして一時的に所属してもらい、ある程度本人の目的を達成したら卒業する形式をとる。

筆者自身が体調不良により、今までと同じようにできなくなってしまった仕事もあるため、特に就業のステップアップになるような配信・投稿の支援はぜひ実現させたい。

最後に筆者より

取材は上記の理由で自粛していますが、もしも「動画でうちの展覧会を取り上げてもいいよ」「何かコラボしませんか?」という方がいらっしゃったら、筆者のX(旧Twitter)のDMでご連絡くださいますと嬉しいです。
タイミングによっては少しお時間いただくかもしれませんが、できる限り誠実に対応させていただきます。

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