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Nishikaのビジョンと事業の関係について

みなさんこんにちは。Nishika CEOの山下です。弊社もユーザーや応援してくださる皆様のおかげで、本日2022年8月10日を持って創業から3年(と95日)という節目を迎えることができました。以前「NishikaのValueについて」にて弊社のビジョンについてどんな思いを持って策定したかということを書きました。

Nishikaのビジョンは「テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会を」というものですが、平たく言うと、「全ての人が自分の生きたいように生きて、それを誇らしく感じるような社会が実現したい」という思いがあります。

創業当初から事業も少しずつ進化している中で、自分たちの中でビジョンに対する考えがより肉付けされたり、事業とビジョンの関係性がよりシャープになってきた面があります。今回は、改めて弊社のビジョンと事業の関係性、事業を通じて我々が実現したいと思っていることについてこの場を借りて説明したいと思います。

日本このままじゃ後進国化していくんじゃないかという危機感

いきなり大きめのアジェンダで恐縮ですが、もともと起業を志す前から先行き不安な材料が多い日本のために何かしたいという漠然とした気持ちがありました。自分はお国のためにー!的な成分が若干強めな人間なんだと自負しています。思い返すと、大学生の時に読んだ司馬遼太郎がきっかけだと思いますが(実はそういう人多いんじゃないかと勝手に思っています)、社会人としての一歩を踏み出す時も、「日本企業がもっと世界で活躍することに尽力したい」という気持ちを軸に仕事を選びました。

それから月日が経ちNishikaを起業する時も、これからの企業の競争力のためにはAIが鍵になるのは間違いないと思っていたので、AI関連の市場で起業したいと考えていました。AIの活用を通じてクライアント企業がサービスの顧客体験向上を手助けしたり、業務効率化を通じた競争力向上を手助け出来るようなサービスを提供したいという気持ちがありました。

インターネットに続き、AIでも遅れを取ったら10年後、20年後に取り返しがつかないくらい日本は世界に遅れをとってしまうのではないかという不安がありました。

同時に、将来のためにも自分たちの世代がこれを食い止めなければならない!という使命感を勝手に感じて息巻いてもいました。この考えは今も変わっていません。むしろ、 “データ+AI”の活用により顧客体験の向上や意思決定の高度化を今まで以上に進めていかないと、本当にこのままではまずいという危機感が強まっています。

 現在は HW+Electronics+SW に加えてData+AIも組み合わせて顧客体験をデザインしていなければならない時代
経済産業省「「デザイン経営」宣⾔」、2018年5月


データ分析コンペティションは奥が深いサービス

創業事業としてデータ分析コンペティションに取り組むことを決めた背景にはこうした気持ちがありました。始めてデータ分析コンペティションという仕組みを知った時に一番面白いと思ったのは、“精度が高い”という明確な価値を提供できる点でした。その時、既に米・中では普及しつつあったこの仕組を日本でも展開できれば、間違いなく企業の競争力向上に貢献できると感じました。

ただ、実際にコンペプラットフォームを運営するようになってからは、コンペティションには高精度AIを開発できること以外にも、もっと大きな視点で日本のデータサイエンスコミュニティの発展という側面からもたくさんの価値や魅力がある事業だと知るようになってきました。

Nishika Comepetitions

データ分析コンペは腕に覚えのあるサイエンティスト/エンジニアが名を挙げる場になっている

もともとはグローバル企業がデータ分析コンペティションの戦績をもとにヘッドハンティングを行ったり、採用時の指標とする動きがありましたが、最近では日本企業にもこの動きが広まってきています。やはりコンペの実績は、“手が動かせるハイスキルなデータサイエンティストを採用したい”と考える企業にとって客観的に分かりやすい指標になっているのだと思います。手前味噌ですが、弊社のPFだと「上位者のコードをforkしてちょっといじってSubmit!」という裏技が使えないこともあり、よりシビアな指標とも言えるのではないかとも思います。(機能未実装の言い訳ではない笑)

こうした採用側の動きもあり、コンペティションは腕に覚えのあるデータサイエンティストがその実力を示し名を挙げる場として活用されています。

手を動かす力を鍛えるにはベストな環境

私自身もビジネスサイドからデータサイエンスの学習を始めた人間(引続き学習途上ですが)なので実感としても分かりますが、データ分析コンペティションは実務的な力を養う上で最適な環境だと思います。

“データサイエンティストになりたい!”と覚悟を決めて学習を始めてから、一通りの座学を終えた後に“手を動かしながらスキルを身につける場”はコンペ以外に無いのではないかと思います。コンペであれば同じ土俵(同じデータセット・ルール・評価指標)で自分の相対的なスキル・実力を知ることができます。また、ランキングが常に変動するのでトライ&エラーを繰り返すモチベーションを維持するにも最適です。

コンペのディスカッションや他の参加者の公開ソリューションを通じて新たな解法を学んだり、過去のコンペの結果なんかも参考にしながら精度を上げていくことができます。

公開されているデータセットを用いて一人でモデルを作って一人で精度を上げ続ける作業はあまりに孤高なので、コンペを通じて実践的な力を養うのがやはりいちばんだと思います。

遊ぶように学べる

以前、ユーザーヒアリングの際にコンペティションを “背徳感の無いネットゲーム”と表現されている方が居ましたが、まさにその通りだと思います。同じ条件下で精度という一意的な指標を、世界中に居るリアルな相手と競い合うというのは非常にゲーム性が高いです。

答えを提出した瞬間に精度とランクが分かるというのも醍醐味の一つだと思います。個人的には楽しみながら学べることが学習方法としては最強だと思っているので、この点でコンペを通じたスキルアップは凄い良い手段だなと思っています。

コンペを通じて仲間が出来る

既にSNS上でコンペについて積極的にコミュニケーションを交わしている方も多いですが、コンペがコミュニケーションのきっかけとなって新たな仲間が増えたりすることも多いです。

単純に参加しているコンペの情報を交換することもありますが、SNSなどで仲間を募集してチームでコンペを戦えることも魅力の一つです。オンラインゲーム以外にこういうような「皆で同じ目標を持って取り組むタスク」はあまり無いんじゃないかと思いますが、コンペのチーム戦であればお互いに助け合い・教え合いながらスキルアップも出来る最高の大人の遊び/学びになるのではないでしょうか。

コンペの魅力がNishikaのビジョンの実現に通じる

これらの魅力はまさに弊社のビジョンの実現に通じるものだと感じています。コンペで腕を磨き、仲間を見つけ、Nishika Connect(ダイレクトリクルーティングサービス)を通じてキャリアアップや自己実現の機会を掴んで欲しいと考えています。

Nishikaを通して、データサイエンティストとしての基礎を身に着けそのキャリアを歩み始めた人や、キャリアップを実現した人が、そのスキルを活かして“自分が生きたいように生きられる”ようになると良いなと思っています。また、そういう社会の実現にこれからも貢献して行きたいと思っています。

データサイエンスのスキルを磨き、キャリアアップを実現できる場を提供することが、「テクノロジーで全ての人が誇りを持てる社会の実現」につながると考えています。

そして、その積み重ねが、今の日本の大きな社会課題である“データ+AI”の更なる活用による競争力の向上や、AI人材の不足という社会課題の解決にも繋がっていくと考えています。

我々の事業やサービスを通じて、少しでも日本が元気になるために貢献できればと日々思いながら、事業に向き合っています。

一緒に働く仲間を募集しています!

と色々と事業の持つ意義や自分たちの実現したい世界観について説明して来ましたが、最後に宣伝させて下さい。Nishikaは現在ビジョンの実現のために力を貸してくれる仲間を探しています。つまり積極採用中です。
上記に共感して頂けた方や、もう少し詳しい話を聞いてみたいなと思って頂けた方が居たらお気軽にご連絡頂けたら嬉しいです。

下記のポジションも流動的なので、興味はあるけど求人にあるポジションは自分には向かないなー、なんて方もお気軽にご連絡ください。

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